南スーダン議員が石油生産中止を提案

2016.11.24


 sudantribune.comによれば、南スーダンの政治家は水曜日に、スーダンに与えられた「不適切な資金援助」と呼ぶもののために石油生産を中止することを提案しました。

 2016〜2017年の予算討議の中、南スーダンの財政委員会で議員は、スーダン政府は石油からかなりの収益を得ており、南スーダン政府は生産継続を再検討すべきだといいました。

 「委員会はスーダンが政府の石油総収益の80.33%を得ていることを驚きを持って観察しました!。南スーダン政府は石油総収益の19.67%しか得ていません」と暫定政権の財政委員会議長ゴック・マクアク・マヨル(Goc Makuac Mayol)はいいました。

 彼の委員会の勧告リストを読みとおし、マヨル議長は南スーダン政府が北の隣国に払っているものは、二カ国の2012年9月合意に従っているといいました。

 「これは南スーダン政府が不適切に設定された暫定財政支援・協定(TFA)を提供し続けているからです。それはスーダンにスーダンを経由して運搬される1バレルに15USドルを与えます」と議員はいいました。

 「この点で、南スーダンはスーダンとの現在の取り決めを続けるよりも、石油生産を中止すればもっとよい状態になるでしょう」と彼は付け加えました。

 マヨルは、議会提出前にあるといわれていた47%の財政ギャップをあげることで、南スーダンの財政的な苦難に関する意見を裏づけました。

 「南スーダンは現在、2016〜2017年会計年度で提案された47%の財源ギャップに直面しており、未だにスーダンに財政支援を与えています。スーダンへの支払いは南スーダン政府の原油権利の30%を越えてはなりません」と議員は強調しました。

 2012年、南スーダンとスーダンはパイプライン料金とその他の関税について、1バレル24ドルで合意しました。

 しかし、石油価格の下落は南スーダンが石油から相当な収益をとれないことを意味します。

 予算は来週、第3回、第4回の審議のために議会に提出されます。

 アナリストによれば、議会が石油生産を止める勧告を受け入れれば、財政ギャップはさらに広がります。

 石油は議会提出前の296億SSP(南スーダンポンド)の83%を占めます。

 南スーダンは2012年にスーダンが原油を盗んでいると非難して、最初に石油生産を止めました。その時、スーダンはパイプライン使用の関税のために、石油の等価分を押収していたといいました。


 もともとスーダンの一部だった南スーダンは、自国内で生産する石油をパイプラインを使って出荷しており、その使用量を払うために石油価格が下がると十分な収益が得られなくなります。

 1バレル24ドルで、15ドルを支払うなら、37.5%は利益があるように思われますが、それが石油価格のためにさらに利益が減る状況なのでしょう。

 国家歳入の83%が石油収入では、財政は不安定でしょう。

 石油生産の中止は得策でないように思えます。スーダンとの再交渉が優先されると思われます。スーダンも南スーダンも国内で内戦を抱えています。両方の反政府派が両国の国境を通じて行き来していることもあり、複雑な事情を抱えています。直ちに両国間の戦争へ発展するという話ではありません。

 この問題から内戦への直接の影響は、国民生活を直撃した場合にあり得るかも知れません。いまでも十分南スーダンの生活は悲惨な状況なので、予想以上に影響する可能性もあるかもしれません、



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