マシャル派がニアルデウから撤退

2016.11.15


 sudantribune.comによれば、レイク・マシャル(Riek Machar)配下の南スーダンの武装反対勢力が石油が豊富なユニティ州(Unity)の主要な街を占領した後で撤退し、この地域の石油生産を再開する可能性に対する疑いを生じさせました。

 ニアルデウ(Nhialdiu・kmzファイルはこちら)からの撤退は武装反対勢力運動のメンバー(一部はマシャル支持派で、他は彼の後継者タバン・デン・ガイ(Taban Deng Gai)の支持者)の間の小競り合いを終わらせました。

 反対勢力の撤退は、過去数ヶ月間に上ナイル州(Upper Nile)全域にわたるより穏健な派閥を保守派と戦わせ、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)の軍隊に対するより広範な戦いを蝕んだ、反対勢力の内紛における新しい段階の合図かも知れません。

 武装反対勢力の上級メンバーは、論争の上で指名された第一副大統領は一部の指揮官を彼の派閥に加わるよう誘うために金を使うといいました。

 「上ナイル地域のすべての戦線はこの戦闘のために分裂し、政権はそれで有利を得ています。これはサルバ・キールと彼の副官たちが達成しようとしているものです。彼らは分裂・支配戦術を用いています。いま、タバンがサルバ・キールを喜ばせるように必死でやっていますが、私は彼らが成功するとは思いません。要因を簡単に忘れる方法がないからです」と彼は述べました。

 当局者は反対勢力軍がニアルデウで人道活動従事者を誘拐したとの報道も否定し、彼らは安全と保護を求めて反対勢力の支配地域へ自発的に逃げたのだと主張しました。

 「人道活動従事者と民間人を誘拐するのは我々の方針ではありません。大衆と国際社会ににはっきりさせたいことは、人道活動従事者の一部を含めた若干の民間人が戦いが起きた時に我々が支配する地域に逃げたと言うことです。これは我が軍によってより安全で保護されると感じたからです。彼らは誘拐されていませんでした」と彼は強調しました。

 武装反対勢力当局者は、州政府が反対勢力が占領したニアルデウを短期間制圧できたあとで、人道支援従事者最大20人を誘拐したと主張したのに反応していました。

 「これをお知らせします。大勢の人道活動従事者20人が、ニアルデウが短時間、驚きべきことに占領された後、レイク・マシャルの支持者によって昨日誘拐され、人々を連れ去りましたが、北部の政府は数時間後に街を取りもどしました」と北リーチ州(Northern Liech)の情報大臣、ラム・タングワー(Lam Tungwar)は声明でいいました。

 彼はこの地域での敵対活動は民間人を支援する人道支援機関による努力を大きく損なうといいました。

 「これは人道活動と北リース州の大衆のために非常に悪いことです。そういう性質はレイク・マシャルによって触発されたグループに関して我々が先に警告し、通知したものです」と大臣は説明しました。

 州政府は事件を強く非難し、誘拐された従事者を安全に取りもどすための手段がとられたといいました。


 ニアルデウは河川地帯の中州状の土地にある小さな町で、ここを占領した意味はよく分かりません。短時間だったっということで、移動の途中の出来事だったのかも知れません。

 人道活動従事者の件もどちらが真相を語っているのかは不明です。

 いまのところ、この件については断言できることは少ないようです。



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