ロシア軍がシリアで空港の駐機場を拡大

2015.9.14


 alarabiya.netによれば、ロシア軍はアサド大統領とその派閥の拠点、ラタキア州(Latakia)の空港の駐機場を拡大しています。

 人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdurrahman)は日曜日に、空港内の当局者を含めた目撃者が、より大きな航空機が軍の基地がある空港に着陸できるようにするための開発を説明したと言いました。目撃者はシリア軍や民間人当局者は駐機場の近づくことを許されないと言いました。アブドル・ラーマンはロシア機がここ数週間内に軍の装備とロシア軍事顧問数百人を乗せて到着したと言いました。AP通信はここで軍基地を建設する計画があると報じました。バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)はシリアでロシア軍の活動が増えていることに懸念を表明しました。


 11日付けで紹介したバセル・アル・アサド国際空港(Bassel al-Assad International Airport・kmzファイルはこちら)をロシア軍がさらに拡大しているとの情報です。

 この空港は約2800m長の滑走路があり、大型機も離着陸できますが、軍基地はヘリコプター用の施設が中心で、大型輸送機による輸送に使うには適していません。駐機場の広さは約330m×全幅130mです。ロシアのアントノフ124は全長68.96m、全幅73.3m、アントノフ225は全長84.0m、全幅88.74mもあり、車両も運べます。130mの奥行きでは移動や駐機が困難でしょう。そこで滑走路側へ駐機場を拡げることで問題を解消しようとしていると考えられます。

 この空港は貨物を降ろしたり、搬出するための設備が乏しいので、駐機場から近くの道路まで通路も造る必要がありそうです。多分、そういう工事も合わせて行っていると考えられます。

 これはかなり大がかりな介入です。黒海からの海路による支援の他に、空港を抑えることで短時間で軍を空輸できることになるからです。ロシア軍がどんな作戦を考えているかが気になります。

 


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