ロシアがシリアへの軍事支援を増強

2015.9.11


 alarabiya.netによれば、ロシアは戦車揚陸艦2隻と追加の航空機をシリアに送り、少数の海軍歩兵部隊を配置したと、米当局者が水曜日に言いました。

 匿名を希望する米当局者2人は、シリアにおけるロシアの意図は不明のままだと言いました。当局者の一人は、初期の徴候は、アサド大統領の拠点、港湾都市ラタキア(Latakia・kmzファイルはこちら)の近くの飛行場を備えることに焦点が当てられていることを示すと言いました。

 もう一人の当局者は、ロシアはシリアで軍の増強を推進していて、装甲兵員輸送車、戦車揚陸艦、少数の兵士の派遣団をシリアへ送ったと言いました。

 ロシアの活動はラタキア南部のバセル・アル・アサド国際空港(Bassel al-Assad International Airport・kmzファイルはこちら)とロシアの海軍施設タルトゥース(Tartus・kmzファイルはこちら)に集中しています。

 当局者は最近、もう一機のアントノフ-124輸送機が空港へ飛来し、輸送飛行の回数を少なくとも4回に増やしたと言いました。さらに戦車揚陸艦2隻がタルトゥースへ到着し、1ダース程度の装甲兵員輸送車がバセル・アル・アサド空港の近くにあります。バセル・アル・アサドはアサド大統領の兄の名前にちなんでいます。

 シリアの政治・軍事的情勢に詳しいレバノン筋は水曜日、ロシア軍がシリアで軍事作戦に参加したと言いました。今のところ、ロシアの参加は少数です。「彼らは少数で始めましたが、より大きな軍はまだ参加していません」「シリアにはもっと多くのロシア人がいますが、彼らはまだテロリズムとの戦いに多くは参加しません」「彼らは軍事作戦に参加しました。それは顧問以上の役割です」。シリア軍を支援する戦闘上の役割の性質について詳細は提供されませんでした。

 シリア当局者はシリアにおけるロシア人の戦闘上の役割を否定しました。


 記事は一部を紹介しました。

 ラタキアはアサド大統領一族の出身地で、最近、この地域で反政府派が前進しています。そこでロシアが最小限の軍事支援を行うために部隊を増強したと考えられます。これは軍事顧問以上の役割ですが、積極的に反政府派と戦うというよりは、重要な施設を防衛する意味合いが強いといえます。

 バセル・アル・アサド国際空港は州都ラタキアに近く、ここを通じて、必要な物資を空輸できます。こことラタキアの港はアサド大統領にとって生命線です。故郷が守れなければ、彼の威信は地に落ちます。

 ラタキアがさらに危なくなると、ロシアはどうするのか。ダマスカスの場合はどうするのかという問題がありますが、反政府派の勢力が正確に分からないため、予測は困難です。

 


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