退役大将が代金未払いで逮捕の珍事

2015.9.1


 military.comによれば、退役した4つ星の将官が中華料理を金を払わずに注文し、配送ドライバーを襲撃したとされ、フェイエット郡拘置所に連れられた後、火曜日に保釈金を積んで釈放されました。

 「私の人生で起きたことで最悪でした」とウィリアム・J・リブジー(William J. Livsey)は、土曜日の夜にフェイエットヴィルの自宅で84歳の男性に警官10人が来たことを回想しました。

 フェイエットヴィル警察署長のスコット・ピッツ(Scott Pitts)は電子メールの声明で、ロイヤル・シェフ(Royal Chef)から注文が家に届いた後、リブジーはドライバーに小切手でデビッドカードで代金を払おうとしました。リブジーが小切手で払うというと、ドライバーは小切手はレストランが受け取れないので、食べ物を戻さなければならないと言いました。リブジーはドライバーの喉と顔の髪を掴み、彼を台所の冷蔵庫に押して、押しつけたとされます。攻撃の間、家の2人の人物が食べ物を取り、カウンターに置いて食べ始めました。ドライバーは最終的に解放され、事件を警察に報告しました。

 警官がリブジーの家に行きました。彼は食べ物を注文し、支払わずに消費したと警官に話しました。彼はドライバーはデビッドカードを拒否した時、彼を押したと言いました。警官が彼に手錠をかけようとすると、リブジーは抵抗しました。争いはリブジーの腕に小さな裂傷を作りました。

 フェイエット郡救急隊が怪我を治療するために現場に呼ばれ、警官は再びリブジーに手錠をかけようとしました。リブジーは脅し、軽蔑の言葉を言いながら、警官一人にパンチして、もう一人にキックしようとしました。

 インタビューで退役将官は当局による虐待と呼んだことを感情的に話しました。「アメリカ人であることを恥じたのは、私の人生で初めてでした」「嘉レアは私を靴、メガネ、薬なしで連れ去りました」「私はこの国のために激しく戦いました。私は人生すべてをよいものにしようとしてきました」。

 リブジーは朝鮮戦争で小隊長で、1980年代中期に韓国で米軍を指揮するために戻る前、ベトナムで歩兵大隊指揮官を務めました。彼は1987年に退役しました。彼は、殊勲章、銀星章、柏葉付き功績軍団章、空軍十字章を含めた、沢山の表彰と勲章を受けました。

 2008年10月、フェイエットヴィルのハイウェイ314の一部は、「ビル・リブジー将軍ハイウェイ」と改名されました。

 リブジーは強盗、軽犯罪、サービスの窃盗、単純暴行、暴力的な脅迫でフェイエット郡拘置所に連れて行かれました。

 退役指揮官は事件が起きたとき、数人の客が家にいたと言いました。彼はアシスタントを食べ物の代金を支払い、ドライバーにチップを与えるために行かせたと言いました。リブジーはロイヤル・シェフが事件を取り下げることを望んだと言いましたが、フェイエットヴィル警察はそれを見世物にして、私を見世物にしたとも言いました。

 リブジーは彼は12,000ドルの保釈金で解放されたと言いました。「私はそれを払う必要がありませんでした。裁判官は私自身の誓約で私を解放しました」。


 記事は一部を紹介しました。この記事は昨日紹介しようと思いながら、掲載できていませんでした。

 珍事としか言いようがありません。

 何が起きたのかは正確には分かりませんが、代金の支払いでもめて暴力沙汰になったのは間違いがありません。どちらが先に押したのかは分かりませんが、ドライバーがあえて客に暴力を振るう必要はないように思えますし、来客があったのなら元大将は酒を飲んでいたのではないかとの疑いもあります。仮にドライバーが押したとすれば、店にクレームを入れれば済む話で、冷蔵庫に押しつけたということは過剰な暴力と言えますし、その最中に客が食べ物を食べていたという話が本当なら、それはシュールな芸術映画のような光景だったことでしょう。そもそも、注文時に支払い方法を確認しない方がおかしいと感じます。デリバリーサービスでは支払い方法をそれほど選べないことくらい分かりそうなものです。彼は軍隊経験が長すぎて、自分で金を支払う機会が少なかったのでしょうか。

 事件後のコメントも、騒動を起こして恥ずかしいくらいの内容にすべきなのに、アメリカ人論や自分の国防への貢献を強調するとは、これしか売る者がない人だとしか思えません。自分の社会的信用を過剰に評価しているのでしょう。警察の逮捕に抵抗し、文句を言うのも理解できません。仮にドライバーに非があったとしても、なぜレストランに連絡してクレームを入れなかったのか、警察に通報しなかったのか、代金未払いの食べ物を食べ始めたのかといったことの説明がつきません。特権意識に凝り固まった人物だろうとしか思えません。

 彼は韓国に駐留した第1軍団の指揮官だったのです。彼の命令で繰り出される攻撃の威力は、彼を取り押さえた警察官の威力と比べるべきでないほど強力です。かすり傷で大騒ぎするところを見ると、彼は典型的な「平時の将軍」だったのでしょう。世界は血みどろの戦いを続けています。こんな事件は大した話ではありません。

 


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