米軍はイスラム国の毒ガス使用を確認できず

2015.8.15


 military.comによれば、米軍はイスラム国が2週間前、クルド軍に対してイラク北部でマスタードガスを使った信頼できる証拠を確認していないと米中央軍が金曜日に言いました。

 動かぬ証拠はまだないものの、「我々はそれらを調べていて、真剣に対処しています」と中央軍公報のパット・レイダー空軍大佐(Col. Pat Ryder)は、今月早くにイスラム国がクルドのペシュ・メルガにマスタードガスを使ったという報告について言いました。

 レイダー大佐はイスラム国が化学兵器を入手しようとしていることは知られており、「彼らは野蛮で冷酷な敵であることを証明してきた」と言いました。「しかし、その能力の現状の点で、ここで提供するためのものを何も持っていません」「我々はこれらの報告を調査中ですが、私は何ら情報を持っていません」。

 木曜日、ドイツ国防省はイルビル市(Irbil・kmzファイルはこちら)南西40マイルにあるマムア(Mahmour)の近くで、クルド人戦闘員60人が攻撃の結果、呼吸困難になったという声明を出しました。この地域でクルド人の顧問をやっているドイツ兵に負傷者はいなかったと声明は言いました。しかし、ドイツ国防省広報官、ボリス・ナント(Boris Nannt)は金曜日、彼はクルド人戦闘員がどんな方法と形態で呼吸困難になったのかを確認できないと言いました。

 この地域からのいくつかのレポートはイスラム国がシリアでマスタードガスを手に入れたかも知れないと推測しました。


 記事は一部を紹介しました。

 マスタードガスは塩素ガスほど簡単に作れないので、もしイスラム国が使ったとすれば、シリア軍が備蓄していたマスタードガスを手に入れていたことになります。シリア軍のマスタードガスは2013年に国連が回収して廃棄しましたが、もしかすると、アルカイダがその一部を手に入れていて、それをイスラム国が手にした可能性はあります。

 塩素ガスは水道水の消毒にも使う塩素から作れ、比較的容易に製造できます。今回の記事にはマスタードガス特有のびらんの症状が書かれていないので、より塩素ガスが疑われます。

 


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