イスラム国がトルコ国境にトンネルを建設

2015.6.23


 alarabiya.netによれば、クルド軍はシリアのトルコ国境近くでイスラム国民兵が掘った400m長のトンネルを発見しました。

 クルド人民防護隊(YPG)は先週、タル・アビアッド(Tal Abyad)を占領した後で半分完成したトンネルを発見したと、公報のリドル・カリル(Redur Khalil)は言いました。彼はある場所から2つの異なる方向へ分かれていて、それがトルコ国内へ続いていたかどうかは明言しませんでした。

 トルコとイスラム国の支配域をつなぐトンネルは世界中のイスラム急進派が過激派グループへ到達するために素早くトルコ国境を越える方法を提供したかも知れません。

 先週、YPGはイスラム国からタル・アビアッドを奪い、彼らの自称の首都であるラッカ(Raqqa)への重要な補給路を遮断しました。

 クルド人の前進は数千人のシリア人が戦いを避け、トルコへ越境するのを促進しましたが、数百人はトルコが月曜日の検問所を再開した後でシリアへ戻り始めました。シャンルウルファ州(Sanliurfa)地元当局は月曜日、正式な国境が現在再開されており、シリア人が帰還を始めたことを認めました。トルコの通信社DHAは、帰還者の人数を500人としました。


 記事は一部を紹介しました。

 当然のことが起きていたということです。検問所を通らなくても戦闘員をシリアに入国させられるようにトンネルを造るのはゲリラ組織にとって当たり前の活動です。逆に言うと、クルド軍も必要ならトンネルを掘ります。

 クルド軍もトルコの主権を侵害して関係を悪くしないように、トンネルがどこへ出ていたかまでは調べていないようです。発表したことでクルド軍はトンネルを使うつもりがないことも明白にできます。

 


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