アメリカは日韓関係をどう見ているのか?

2015.6.22


 military.comが日韓関係に関する記事を報じました。AP通信が配信した記事ですが、これはmilitary.comの日韓関係の認識とほぼ同じなのだと考えられます。つまり、これが米軍人のこの問題への認識だということです。アメリカ人は日韓関係をこんな感じで見ているということを知ってもらうために、全文を訳出しました。

 日本と韓国の外務大臣は、日本の植民地化と第2次世界大戦の侵略によって損なわれた関係が正常してから後50周年記念日の前日、日曜日に希な会議を行いました。

 それでもアジアで最も重要な米同盟国の関係は、待ち望まれた会議の結果が書面での声明を交換する代わりに、それぞれの首都での月曜日の式典で国の指導者が表した合意であったほど低調です。

 「これは非常に大変な状況です。そして、もっと深刻なのは韓国に対する日本の外交が大衆の環状を背景によって辛辣になったことです」と慶応大学の政治科学教授、西野純也(Junya Nishino)は言いました。

 土曜日付けの日本の朝日新聞と韓国の東亜日報によると、過去5年間で両国の半数以上が相手側のイメージが悪くなったといいます。

 世論調査も、隣国とのよりよい関係について、日本の64%に対して、韓国は87%が感じていることを見出しました。

 「日本と韓国の間の信頼は大きく失われ、すぐに回復することは困難です」と西野は言いました。

 日本の安倍晋三首相(Prime Minister Shinzo Abe)と韓国の朴槿恵大統領(President Park Geun-hye)は2012年と2013年に就任してから、まだ成熟した相互的な会談を開いていません。

 ワシントンは同盟国の緊張した関係を懸念してきました。

 それらは1919年から第2次大戦の終わりまでの日本の韓国の植民地化に根ざしています。

 日本の謝罪と文化交流、2000年代の韓国ポップカルチャーの流行に続いて、関係は1990年谷向上したものの、多くは歴史の共有に関する相違のために数年前に急落しました。

 多くの韓国人は依然として日本の35年間の植民地を残忍で屈辱の時代として記憶しています。その間、彼らは誇りと伝統、アイデンティティの感覚がひどく脅かされ、日本名と日本語を使うことを強制されました。

 関係正常化後、ソウルが公式に日本の映画と大衆文化を輸入するまで30年以上かかりました。

 最近の悪化は、2012年に李明博大統領(President Lee Myung-bak)が韓国が支配し、日本も領有を主張する小島の一群を訪問した時に始まりました。

 大衆の感情が悪くなったため、その多くは強制労働者の子孫である日本の少数派民族の韓国人は右翼過激派による人種的侮辱の標的となりました。

 嫌韓本と雑誌が書店の中心部分となる一方、一時は日本のテレビ番組を支配した韓国のアイドル歌手がほとんど姿を消し、かつてはコリア・タウンとして知られた東京の中心部の店は閉店しました。

 西野は関係悪化は韓国の経済力と国際的な知名度の上昇にも求められると言いました。それは多くの日本人の神経に神経にさわりました。日本人は景気停滞と政治的な無秩序の中で指導力に対する信頼を失いました。

 尹炳世(Yun Byung-se)の日曜日の訪問は、2011年以降韓国の外交部長官による最初の訪問となるでしょう。

 彼は日本の相手役、岸田文男(Fumio Kishida)との会談をもち、それから東京での記念式典に参加する前に月曜日に安倍と会談します。

 大臣たちは日本による韓国人女性の性的奴隷、日本人が「従軍慰安婦」と呼ぶものと戦時中の歴史に関するその他の未解決問題について話し合うことになっています。

 東京は1965年の条約が日本と韓国の間の補償に関する主張すべてを解決したと主張しますが、ソウルは性的奴隷を含む戦時中の犯罪は合意時に大半が明らかではなく、署名し直されるべきだと主張します。

 経済関係は日本人旅行者の訪問と韓国への直接投資は2012年以降減り、韓国のそれは比較的安定したままながら、依然として概ね強力です。


 日本の保守派の言い分は、日本は合法的に朝鮮国を併合したのだから、文句を言われる筋はないとか、日本が植民地化して朝鮮国は向上したといったところです。韓国は日本がいくら謝罪しても許そうとしないから、誤る必要はないという意見すら聞こえます。

 しかし、アメリカの日刊問題の見方は、この記事に書かれているようなものであり、これをひっくり返すことはまず不可能です。日本による朝鮮国の植民地化と中国への侵略はアメリカでは常識です。

 すると、最近聞こえてくる意見は、韓国や中国がアメリカなどを味方につけ、日本を攻撃してくるから、余計な情報は極力出すなという形に変わってきています。私が公開運動をやっている映画『Unboken』に対する批判意見にもそういう主張が見られます。

 最終的に、日本がやったようなことは世界中の国がやっているのだから、日本だけ批判されるのは不公平だという話に帰結します。

 私は、日本だけが非難されているのではないと考えます。ベトナム戦争で米兵が行った虐殺、米軍が行った爆撃もまた罪悪なのです。ベトナム戦争では韓国兵も蛮勇を残しました。2003年のイラク侵攻後に行われた米兵によるイラク人虐殺も悪です。戦争に関するあらゆる殺人と破壊は政治的に正当化することはできても、倫理面から正当化することはできないのです。これらは批判されて然るべきなのです。

 そういう意味で、日本の保守派の主張は成り立っていないと言わざるを得ません。我々がやるべきなのは、戦争に関する罪悪を少しでも地上から減らし、できるなら根絶することです。そのための努力が必要なのであって、相手も同罪だとして自分を正当化することではないのです。

 


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