Military.comがネパール救援を報じるが…

2015.5.9


 military.comがようやくネパール救援活動の記事を掲載しましたが、具体的な活動内容はあまり書かれていません。

 米軍のオスプレイとUH-1ヒューイ・ヘリコプターはネパール救援活動でカトマンズの東数百マイルを飛んでいます。アメリカの航空機は食糧、飲料水、医薬品、シェルターを4月25日の地震にひどく襲われた地域へ運んでいます。「航空機は道路、インフラを観察し、負傷者の人数、食糧、飲料水、シェルターの必要の状態を知るためにネパール人や米要員を届ける能力を提供します」と作戦を指導するマーク・モントゴメリー海軍少将(Navy Rear Adm. Mark Montgomery)は言いました。「彼らはいくらかの補給品を持ち出せますが、任務はより効果的に飛行を進めるための主に状況評価です」「我々が提供するものの多くは状況認識と評価です。それがMV-22が最初にやっていることです。彼らはネパール当局に問題の範囲を決めさせています」。

 米軍公報が救援活動を報じたという情報提供をもらいました。下の映像で活動の一端が分かります。オスプレイの飛行任務は14回。飛行時間は19時間、運んだ救援物資24,000ポンド(10.8864t)とのこと。


 記事は一部を紹介しました。というか、ばからしくなって途中で読むのを止めました。当たり障りのないことしか書いていないからです。救援活動の具体的な内容はほとんど触れられていません。この記事で有用なのは米軍はネパール東部を担当しているらしいということだけです。

 で、救援物資を運ぶという前評判がいつの間にか状況評価に変わっているのです。 なんだか弱気な感じです。

 実際にどれくらい運んだのかが映像で説明されています。米軍が東部を担当するのは想像がつきました。ネパールは東部の方が標高が低い場所が増え、オスプレイにとって都合がよいのです。

 これまでの成果はオスプレイ1機あたり平均で3〜4回の飛行、1回の飛行時間は1時間強、貨物重量は約780kgということです。こんなものかという印象です。

 巡航中、ヘリモードと固定翼機モードのどちらで飛んでいるのかは、今のところ不明です。固定翼機モードだとは想像しますが、映像で確認したいところです。

 失敗したことについては言及がありません。公報はうまく行ったことしか言わないものです。

 


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