米軍が民間人52人を空爆で殺害を否定

2015.5.5


 alarabiya.netによれば、米軍は日曜日、今週早くにシリア北部で同盟国の空爆が少なくとも52人を殺したことを否定しました。

 人権団体「Syrian Observatory for Human Rights」の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は、アレッポ州(Aleppo)ビルマレ村(Birmahle)で木曜日から金曜日にかけての深夜に行われた空爆の死者の中には子供7人が含まれていたと言いました。救助隊が瓦礫に埋もれた13人を救うために闘っているため、彼は死者数は増える可能性があると警告しました。

 「米中央軍は4月30日に同盟軍がビルマレ村近くで空爆を行い、いくつかのISILの陣地を破壊し、ISIL戦闘員50人以上を攻撃したことを確認します」と広報官、カート・ケロッグ少佐(Major Curt Kellogg)は言いました。「我々は現在、民間人がこれらの攻撃で死亡したという徴候を持ちません」。

 クルド人民兵とシリア人反政府派戦闘員は空爆があった時、ビルマレ村から約2km離れた町でISISと戦闘中でした。「空爆の前、ISILに攻撃された後で立ち去る前に町を保持していたクルド軍は、その場所に民間人はおらず、同盟国の空爆に先立つ2週間前、いかなる民間人もいなかったと報告しました」とケロッグ少佐は言いました。「我々には副次的被害と民間人の犠牲の潜在的な危険を減らすために、攻撃目標決定と作戦実行の中に置かれた相当な軽減手段があります。我々は空爆の妥当性を明確にするために極度に賢明に働き、民間人の被害の訴え全てを真剣に扱います」。

 アブドル・ラーマンは村がISISが存在しないだけでなく民間人が住んでいたことを示唆しました。


 同盟国が空爆で大きな被害を出した可能性があるように思います。

 現地にいたというクルド軍と反政府軍がどれだけ現地の状況に詳しいかが分かりません。彼らは誰もいないと思っても、実際には住人がいたのかも知れません。イスラム国の陣地と考えたものが民間人の居住地だったのかも知れません。

 米軍が50人以上とするイスラム国戦闘員の人数が民間人の犠牲者に近いのは不気味です。この数はクルド人らが現地で数えたのではなく、攻撃機のカメラが撮影した映像に基づいているように思えます。

 人権団体が主張する現場に人が行き、調査しないかぎり、結論を出すべきではありません。

 なお、ネパールで米軍による飛行機による救難活動の記事は今朝は見当たりませんでした。明日までには第一弾の記事がでると予測します。


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