ハワイで水陸両用作戦の会合に日本が参加

2015.5.19


 military.comによれば、今週、ハワイのホノルルで米海兵隊と海軍の指導者が太平洋周辺から集まった国防指導者を迎える時、水陸両用能力が議題になります。

 この種の最初の会合は島に関する領土問題がこの地域で加熱する時に行われます。アメリカの条約同盟国、日本とフィリピンがマレーシア、シンガポール、ベトナムのようなアメリカのパートナーと共に参加する予定です。23ヶ国が会議に参加します。中国は招かれませんでした。

 アメリカと中国の軍事演習の種類を制限する米国法が中国が含まれることを妨げたとネーサン・ナスターゼ海兵大佐(Marine Corps Col. Nathan Nastase)は言いました。ナスターゼ大佐は、主催者の狙いはどうやって軍が水陸両用能力と相互運用を高めるかだと言いました。彼らは互いの国々の水陸両用作戦の必要性が何で、どのように各国が他国を助けられるかどうかを見つけることを望んでいます。「危機の時、人道主義の危機の時に、どのようにして我々やあなた方隣国、志を同じくする国々のグループが互いに助け合うために潜在的に補完するかです」。

 参加者は米海兵隊と水兵がハワイの海岸で上陸部隊のデモンストレーションを見学する機会があります。太平洋海兵隊の立案・政策の責任者であるナスターゼ大佐は参加国は、大規模で能力の高い海兵隊を持つ韓国から、水陸両用能力を発展させることを望むマレーシアまでに及んでいると言いました。

 日本は以下の中間にあります。東シナ海の小島を守ることを模索し、日本は過去数年間兵士を訓練してきました。日本は岩の小島を尖閣諸島と呼びますが、中国は釣魚島(Diaoyu)と呼びます。このような領土問題と南シナ海の別の小島群に関する別の問題は水陸両用訓練の増加する関心を促進する一つの要因だと、「the International Institute for Strategic Studies-Asia」の理事、ティム・ハクスリー(Tim Huxley)は言いました。6ヶ国(ブルネイ、中国、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナム)には南シナ海で重複する主張があります。


 記事は一部を紹介しました。

 中国のおかげでアジア諸国に水陸両用部隊を持とうという機運が広がってしまい、こうした動きになった訳です。

 アメリカも上陸作戦では指導的な立場に立て、関連装備を売るチャンスにもなるため、記事は日本における矛盾には無批判です。

 尖閣諸島の奪還に水陸両用部隊の出番はありません。上陸できる場所がほとんどなく、あったとしてもそこは敵の射程下です。上陸した車両は身動きがとれず、投入する意味があるのかすら不明です。海上封鎖で対処するのが現実的なのです。

 上陸部隊さえ持てば侵攻に対処できると考えるのは浅はかです。上陸部隊を運んだり作戦を指揮する艦船、上空から支援する航空機などの装備がありませんし、そのための統合的訓練を行う必要があります。その計画を立てる前に、どういうわけか水陸両用車両だけ購入しているのですから訳が分かりません。

 アメリカも批判しないので、日本国内では「これでいいのだ」ということになっていますが、実はまったく意味が通じないことをやっているのです。

 


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