イスラム国がバイジ精油所の攻撃に失敗

2015.4.13


 alarabiya.netによれば、イスラム国は土曜日、イラクのバイジ(Baiji)の精油所に対する自爆攻撃を開始しました。

 イスラム国は侵入したと主張しましたが、現地のイラク軍は支配したままだと主張しました。「今日、ダーイシュ(イスラム国の事)はバイジ精油所に攻撃を始めました」とバイジがあるサラハディン州(Salaheddin)の少将は言いました。彼は精油所への攻撃を「数ヶ月前に打ち破った時以来最大の激しさ」と表現しました。

 将校とその他の軍事筋は、攻撃は午前7時頃にはじまり、衝突を導いたと言いました。彼はイスラム国は三正面から巨大な施設を攻撃したと言いました。南にアル・ブジワリ村(Al-Bujwari)、西に精油所職員の居住施設、東には生物を生産する小施設があります。「自爆犯3人は精油所の入口に到達できました。2人は殺されましたが、1人は何とか自分を吹き飛ばしました」と陸軍将校は言いました。彼は精油所を守るイラク軍が入口の支配を取り戻し、施設全体は現在政府の支配下にあると言いました。

 イスラム国は精油所の周辺を攻撃するハンヴィーと施設の中にいるとみられる戦闘員の写真を公表しました。

 陸軍将校は民兵20人がイラク空軍の攻撃で死んだと言いましたが、その数字は確認されていません。「ダーイシュは自分たちは至るところにいるとメッセージを送りましたが、実際には彼らは打ち負かされ、前進できていません」と彼は言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 バイジは先日、イラク軍が奪還したティクリートの北にあります。イスラム国はここを奪還する事で、力を誇示して、石油による収入も復活させたいのでしょう。

 しかし、手法は変わり映えしない自爆攻撃です。3人の内1人しか起爆できず、そうしても成果がないのです。必殺の戦法もこの程度の力しかありません。通常、自爆攻撃は石油を満載したタンクローリーに爆弾を取り付けて突っ込んで来ます。車体には鉄板が貼られて補強されています。しかし、これでも対戦車ミサイルがあれば、かなり手前で破壊できるのです。

 この戦闘の詳細はこの記事からは分かりません。三正面から攻撃したのなら、かなりの兵数で攻撃したように思えます。一正面に数十人としても百人程度はいそうです。未確認ながら20人程度を殺したようですが、撃退に十分数かどうかは分かりません。もう少し情報が欲しいところです。

 


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