イランが同国の軍事顧問を米無人機が殺害と主張

2015.3.31

 military.comによれば、月曜日、イラン革命防衛隊はイラクで米軍の無人攻撃機がイラン軍の軍事顧問2名を殺害したと言いました。

 革命防衛隊はウェブサイト「sepahnews.ir」で、攻撃が3月23日に、ティクリート(Tikrit)をイスラム国から奪還しようとするイラク軍を支援する米主導の空爆が始まった直後に起きたと言いました。死亡したアリ・ヤズダニ(Ali Yazdani)とハディ・ジャファリ(Hadi Jafari)は日曜日に埋葬されました。

 米主導の同盟国は3月21日に、イラクの努力が失速したあと、街を奪還するためにティクリート周辺で空爆作戦と偵察任務を開始しました。

 バグダッドの米大使館は「国際的同盟国はダーイシュ(Daesh イスラム国のこと)だけを狙っています」と言いました。「すべての空爆はイラク政府の要請と(イラク)国防省との完全な調整の上で行われます」と、大使館はイランの主張を直接否定することなく言いました。

 ティクリート奪還のための攻勢は、精鋭クッズフォース(Quds Force)の指揮官、カジム・スレイマニ大将(Gen. Qassem Soleimani)の顧問の下で、イラク軍とシーア派民兵により行われています。一部シーア派民兵は木曜日、アメリカが関与していることを理由にティクリート作戦をボイコットすると発表しましたが、米中央軍指揮官のロイド・オースティン大将(Gen. Lloyd Austin)は木曜日の上院公聴会で、アメリカはイラク政府と民兵が関与しない条件の下で作戦を支援することに合意したと言いました。

 金曜日、イラクのメディアはティクリート大学付近のイラク軍の犠牲者を報じ、米軍の空爆を疑いました。しかし、米大使館はこうした主張を否定し、「犠牲者が疑われる時と周辺で同盟国の空爆は行われていません」と言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 アメリカで30日付けの記事ですから、最新情報と言ってよいのに、報じられるまでに時間がかかっています。どこで報道が遅れたのかが気になりますね。

 事件の真相は分かりませんが、イランがここで嘘を言うとは思えません。軍事顧問がミサイルで死亡したのなら、近くにいるはずのイラク軍にも被害が出ているように思えます。イラク軍の作戦地域は米軍に通知されているはずです。何か誤解があるように思われます。

 バタバタしているので、コメントはここまでとします。

 


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