ヨルダンが空爆でイスラム国の20%を壊滅

2015.2.9


 alarabiya.netによれば、9月の米主導の同盟国が空爆を始めてから、イスラム国はその軍事的能力の20%を失ったと王立ヨルダン空軍のマンスール・アル・ジボア大将(General Mansour Al-Jbour)は言いました。

 ヨルダンは現在までに、イスラム国に対する同盟国が行った出撃の約20%を実行し、民間人を攻撃しないように注意したと言いました。出撃は過激派の約20%の弱体化につながったと、彼は言いました。「我々は彼らを地上からぬぐい去ることを決心しました」。

 ジボア大将は、同盟国の空襲がイスラム国のメンバー7,000人を殺したと言いました。イラク北部のイスラム国の拠点を狙った爆撃を激化させた3日間で、ジェット戦闘機が56回の攻撃を行ったとも言いました。「我々は狙ったことを成し遂げました。我々は補給センター、武器貯蔵庫を破壊し、戦闘員の隠れ家を狙いました」。

 日曜日には民兵に対する新しい攻撃についての発言はありませんでした。

 ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah)は、モアズ・アル・カサスバ中尉(Muath al-Kassasbeh)の殺害に復讐すると近い、指揮官たちにイスラム国に対する米主導の同盟国の中での役割を増やすよう命じました。

 多くのヨルダン人は、王国の中の過激派による反発を引き起こしかねない紛争に巻き込まれるのを恐れます。


 20%という数字はイスラム国の兵数の推定値に対する戦果の割合だと思われます。つまり、イスラム国の兵数35,000人としたときの推定戦果です。兵数は外国からの流入により変化するので、記憶すべき数字は7,000人の方でしょう。実質的な戦果は20%に届かないはずです。

 それでも、すでにかなりの拠点を破壊しているのは間違いがありません。現代の戦闘爆撃機の性能からして、目標はそれほど外さないのは間違いがないからです。攻撃目標の選択を間違えない限りは、かなりの戦果をあげられます。

 もっとも、空爆だけではイスラム国を殲滅できないので、いずれは地上戦という話になります。国連でも安保理がイスラム国への武器提供、資金提供を禁じる決議がなされたこともあり、包囲網は狭まっています。

 


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