イラク東部でイスラム国に対する空爆

2015.2.27


 alarabiya.netによれば、イラク東部でも対イスラム国の空爆が強化されています。

 イラク国境アル・カイム(al-Qaim・kmzファイルはこちら)付近での同盟国の空爆が、夜間に少なくともイスラム国民兵17人と子供9人を殺したと病院筋は言いました。

 匿名の情報筋はイスラム国の指導者、アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)がそこにいたと言いました。アル・カイムの病院筋は、アル・ルマナ(al-Rumana)とフサイバ地区(Husaiba)のイスラム国の陣地を狙った空爆で民兵29人が負傷したと言いました。

 他に、同盟国の航空機がバグダッド西方385kmのアル・ルトバ(al-Rutba・kmzファイルはこちら)を爆撃し、イスラム国民兵6人と民間人11人を殺したと、地元病院筋は言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 アル・カイムはバグダッドからファルージャを経てシリアへ向かうルート上にあります。アル・ルトバはその南方のルートで、バグダッドからヨルダンへ向かうルートです。

 アル・カイムはともかくも、アル・ルトバはそれほど重要ではないと思えます。イスラム国がこんなところにも少ない兵士を配置しているのは驚きです。ここはヨルダンにつながる幹線道路があり、その道路はと州で分岐してシリア南部へもつながります。イスラム国支配地域へは遠いルートなので、あまり重要ではないルートと思っています。

 今回の空爆では随分と民間人の犠牲を出しています。住宅地に対する爆撃だったと思われますから、イスラム国の幹部を狙った可能性がありますね。あまり無理に成果を狙って、民間人の犠牲を出して欲しくありません。この辺にも現地人の人権が軽く見られている感じが出ています。アル・ルトバのような小さな街は、あとで簡単に攻め落とせるはずです。たとえば、ヨルダン軍が前進すれば、短期間で殲滅できるでしょう。他に空爆すべき事情があったのかどうかが気になるところですが。

 モスル、ファルージャ、ラマディが陥落すれば、イスラム国の支配地域は一気に縮小されます。その準備が着々と進んでいる感があります。

 


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