イラク外相が外国の地上部隊は不要と発言

2015.2.13


 alarabiya.netによると、バラク・オバマ大統領(Barack Obama)が全面的な侵攻を防ぐ軍事作戦を要求した後、イラク政府はイスラム国との戦いに外国の地上軍を要請することはないと、イブラヒム・アル・ジャファーリ外務大臣(Foreign Minister Ibrahim al-Jafaari)は言いました。

 オバマ大統領は水曜日、必要ならシリアとイラクの拠点にいる過激派と戦うた権限を議会に要求し、イスラム国指導者を殺すために米特殊部隊を派遣することを躊躇しないと言いました。

 シドニーで、イラクの外務大臣は地上軍はイラク政府の計画の一部ではないと言いました。「我々は地上軍の貢献を要求していません」と、オーストラリアのジュリー・ビショップ外務大臣(Foreign Minister Julie Bishop)との会議の後で言いました。

 「我々は(国際的同盟のための)ガイドラインを作りました」。これはイラク軍に航空支援、訓練、譲歩を提供すると、彼は言いました。「イラクが(国連に)提出したメッセージは、こうした作戦を実行するためにイラクの領域に地上軍が入る要請を含んでいません」。

 しかし、彼は「我々は大きな戦争の初端におり、状況は変化しています」と付け加えました。

 イラク軍はイスラム国に対して前進しておらず、兵数不足がないことを指摘しました。「イラク軍が情報に加えて、航空支援を必要としていることは疑いの余地がありません」「訓練と顧問の提供を除いて、正規兵や地上部隊をイラクに置く国はありません」。


 記事は一部を紹介しました。

 これはイラクが外国の地上軍をイラク領土に入れないことを示していません。現段階では、こう言うのがむしろ当然です。イラクにとって外国軍を国内に入れることが望ましくないのは当然で、まだイスラム国に対する本格的な攻撃が始まった訳でもありません。

 しかし、イラクはすでに訓練などのために外国軍を受け入れており、北部ではクルド軍が軍事活動を行っています。クルド人は独立を望んでおり、外国軍みたいなものです。

 弱すぎるイラク軍だけでイスラム国を追い出せるのかという疑問は否定できないのです。

 時が来ると、イラクは外国軍を受け入れるかもしれません。今はその判断をつける時ではありません。

 モスル戦のために米軍の地上部隊が派遣されることはありません。効果的な航空支援のために特殊部隊が参加する可能性があるだけです。

 


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