イランがトルコ・ロシアの仲介を示唆

2015.12.7


 alarabiya.netによれば、イランは日曜日、ロシアとトルコの不和を仲介することは自らの任務だと言いました。

 「イランはロシアとトルコ間の緊張を緩和する任務を負っており、この地域で既存の緊張に別の緊張が加わることはよくありません」と、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ(Ayatollah Ali Khamenei)の顧問、アリ・アクバル・ベラヤチ(Ali Akbar Velayati)は言ったと、イラン国営イスラム共和国通信(Irna)が報じました。

 トルコは11月24日にロシアの軍用機を撃墜した後、ロシアと対立しています。ロシアはトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(President Recep Tayyip Erdogan)と家族をイスラム国との石油取り引きで非難しました。エルドアン大統領は先週反論し、トルコはロシア政府がシリアの民兵から石油を買っている証拠を持っていると言いました。イランのメディアはそれから、ロシアの主張がエルドアン大統領をイランの指導者を非難させていると報じました。エルドアン大統領は、イランのハッサン・ローハーニ大統領(President Hassan Rouhani)に電話で、石油の密輸を続ければイランは高い代償を支払うことになると警告したと言いました。

 イランの公益判別会議のモーセン・リザイエ(Mohsen Rezaie)は、イラクとシリアにいるイランの軍事顧問はトルコに向かうイスラム国の石油タンクローリーの写真を持っていると言いました。しかし、ベラヤチは後に、ロシアがその主張を支持するために公表した証拠は、より多くの書類を公表する必要がないということだと国営テレビに言いました。「我々はどちらかの肩を持つべきではありません」。


 記事は一部を紹介しました。

 非難が自分にも及び始めたので、イランが両者の沈静化を言い出しました。予想外の展開です。これが功を奏してくれると、面倒な悶着が片付いてよいのですが、しかし、うまく行くかどうかは疑問です。イランが具体的にどんなことをやるのかが問題です。

 もちろん、撃墜で死亡したロシア人搭乗員を抱えるロシアが姿勢を軟化させるには時間がかかるでしょう。それでも、ロシアに近いイランが動いてくれるなら、安心感があります。

 


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