くすぶり続けるロシア軍機撃墜の余波

2015.12.14


 alarabiya.netによれば、ロシア国防省は日曜日、駆逐艦スメトリーヴイ(Smetlivy)がエーゲ海で衝突を避けるために警告射撃をトルコの船に向けて撃たされ。事件に関してトルコ大使館付き武官を呼び出したと言いました。

 ロシア国防省は声明で船名が不明のトルコの漁船が初期の警告に対応できなかったものの、ロシア艦の500m以内を通過する前に発砲の後に鋭くコースを変えたと言いました。日曜日の朝に起きた事件はロシア軍機撃墜で高まった緊張を高めそうです。

 今月始め、トルコはイスタンブールを通過する海軍艦のデッキにロケットランチャーを振りかざすロシア人水兵の絵が描かれた事件に関してロシアに不満を言いました。

 alarabiya.netによれば、トルコ軍は隊員がロシアで休日を過ごすことを禁止したと、国営メディアが日曜日に報じました。

 隊員と軍アカデミー生徒両方に適用される禁止例はロシア軍機撃墜の後の予防措置だとアナトリア通信社(Anatolia)は言いました。

 alarabiya.netによれば、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)はイラクのイブラヒム・アル・ジャファリ外務大臣(Ibrahim al-Jaafari)と電話で、イラク北部でのトルコ軍の不法な侵入について電話で話しました。

 「ロシア側はイラクの主権と領土の健全性を支援する上で確固とした立場を表明しました」とロシア外務省は声明で言いました。イラクは金曜日、国連安保理にイラク北部からトルコ軍の即時、無条件の撤退を要請しました。

 イラクはトルコが先週、許可なく兵士と戦車を北部の基地に派遣したと言い、両国間に外交問題を起こしました。トルコは軍隊がイラク軍と共に活動する教官を守るために派遣されたと言いましたが、イラク政府は繰り返して撤退を求め、安保理に不満を訴えました。


 記事は一部を紹介しました。

 もめ続けるトルコとロシアのその後の様子を示すニュースを集めました。

 予断を許さない状態ではありますが、鞘当てレベルで、直ちに大きな紛争になるともいえません。両国が落ち着くまで、何事もないことを祈るだけです。

 ロシア艦の措置は通常訓練していることで、トルコと関係が悪化しているからと言って変えられるものではありません。ロシア艦は公海上にいたはずですから、見た目でトルコ漁船と断定はしなかったでしょう。

 イラクにトルコ軍を入れたのは少し大胆と思います。以前にクルド人相手に軽度の越境した攻撃はありました。犯罪者の追跡などで緊急的に越境することは国際法でも認められていることですが、今回は軍教官保護という計画された行動でした。国際法はそこまで保護しません。トルコの意図がどの辺にあったかが気になります。

 


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