民間人を殺しまくるロシア軍の空爆

　military.comによれば、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」はシリアにおけるロシアの空爆はイスラム国民兵よりも民間人をより多く殺していると言いました。

　ロシアの空爆は過去13ヶ月間の米主導の同盟国が行った航空作戦はより民間人を傷付けず、イスラム国のメンバーを多く殺しています。先月、ロシアの空爆で民間人185人（女性46人、子供48人）が殺された一方、イスラム国戦闘員は131人だったと人権団体は言いました。イスラム国に関係のないシリア反政府派は279人が殺されました。

　対照的に、人権団体の統計によると、米主導の航空作戦はイスラム国のメンバー3,726人（月平均252人）、民間人225人を殺しました。

　ロシア政府はコラテラルダメージを防ぐために、それぞれの攻撃を計画するために様々な情報源を使っていると言い、民間人の犠牲や損害の主張すべてを否定しました。

　記事は一部を紹介しました。記事には犠牲者たちへのインタビューも含まれていますが、ここでは数字のみを取り上げました。

　ロシア軍は約１ヵ月の空爆で185人の民間人を殺しました。米主導の同盟国が空爆を行った13ヵ月分に合わせて、13を乗じると2,405人です。この間に、同盟国の誤爆は民間人225人を殺しただけです。何とロシア軍は10倍以上民間人を殺しており、それにも関わらず、一つのミスも認めようとしていません。イスラム国ではない反政府派の死者も、同盟国が殺したイスラム国戦闘員の数と大差ありません。

　ロシアは西欧が実行する対テロ作戦を批判しますが、到底、それは認めがたい状況です。