タリバンがクンドーズ市からの撤退を宣言

2015.10.14

 military.comによれば、タリバンの公報は戦闘部隊がクンドーズ市から撤退中だと言いました。

 タリバンの広報官、ザビウラ・ムジャヒッド(Zabihullah Mujahid)は報道機関へ電子メールで、タリバンの戦闘員は民間人のさらなる犠牲を避けるために撤退していると言いました。

 クンドーズの知事代理、ハムドラ・ダニシ(Hamdullah Danishi)は、市内の店と市場は再開し、住民は家から出かけていると言いました。武装勢力の一部が残存していると疑い、彼は軍隊が街の捜索を続けていると言いました。

 クンドーズ州の警察本部長、モハンマド・カシム・ジャングルバグ(Gen. Mohammad Qasim Jungulbagh)は「アフガン軍が全市を支配しています」と言いました。タリバンは市郊外に存在し、大半は長期にわたる拠点、チャハ・ダラ地区(Chahar Dara・kmzファイルはこちら)に身を隠したとジャングルバグは言いました。

 2週間の戦闘の後、人々は外出し、店が再開したと住民のサルタン・モハンマド(Sultan Mohammad)は言いました。電気は回復しましたが、給水に関する問題が残っていると彼は言いました。

 タリバンは9月28日にクンドーズ市を急襲し、撤退するまでの3日間街を占拠しました。死者と負傷者の正確な数は不明ですが数百人と考えられています。厚生省は戦闘で民間人60人以上が殺され、約800人が負傷したと言いました。

 一方、アフガン・ジャーナリスト・ユニオン(the Afghan Journalists' Union: AJU)は火曜日、タリバンが主要テレビ局2社の職員と財産に対するタリバンの脅威はメディア全体にわたる武装勢力のボイコットにつながる可能性があると言いました。ユニオンは月曜日にクンドーズでのタリバンの残虐行為に報道に対して「Tolo」「1TV」に向けられた脅威に反応していました。ユニオンは声明で、放送局が攻撃目標として指定され、職員が安全ではなかったと述べました。声明を生放送で読んだユニオンのメンバー、ファヒーム・ダシュティ(Fahim Dashti)は、放送局に対する武装勢力のいかなる行動も戦争犯罪だと考えられていると言いました。「タリバンの脅威が続き、ジャーナリストが傷つけられれば、アフガンのメディアはタリバンに関する報道をボイコットするでしょう」。


 記事は一部を紹介しました。NATO軍が行ったタリバンへの空爆については省略しました。

 チャハ・ダラ地区はクンドーズ市の中心部から南西へ約7kmの位置にあります。先日誤爆された国境なき医師団の病院から幹線道路でつながっていて、約6kmの距離です。

 タリバンが声明を出したのは、近くにはいるが当面は市内に入らないと宣言することで、市民生活を元に戻す意味があるようです。

 当局が心配しているように、タリバンは市内の様子を知るために仲間を少数残すか、協力者を置いているはずです。

 相手が近くにいるのに、アフガン軍が追撃しないのは力がないためなのでしょうか。

 記事には「the Afghan Journalists' Union」と書いてありますが、すでに名称が「The Afghanistan National Journalists' Union」に変わっているようです。似ているから、記者が気がつかなかったのでしょう。創設は1981年ですが、今まで知りませんでした。アフガンにジャーナリズムが育ちつつあることを認識しました。ジャーナリズムが育つと、タリバンによい影響があるかもしれません。

 


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