6月の誤爆事件の報告書が開示される

2014.9.9


 military.comによれば、木曜日に公表された調査報告によると、6月に米兵5人とアフガン兵1人が死亡した誤爆は空軍と陸軍の回避できた誤解によって引き起こされました。

 米中央軍の報告は、兵士、指揮官、空軍のメンバーが任務の基礎を実行することに総体的に失敗したと言いました。結果として、アメリカ人5人とアフガン人1人が敵と誤認され、レーザー誘導爆弾2発により攻撃されました。

 報告書の多くは公表される前に黒く塗りつぶされました。

 空軍のB-1爆撃機は承認された命令を実行していましたが、彼らは友軍がどこにいるかを知るための合理的な予防措置をとらなかったと、調査員により非難されました。報告された部隊の位置に矛盾があり、何かがおかしいと示していたにも関わらず、爆弾を投下する前に情報を確認するために、空軍隊員は必要な手順を踏まなかった、と報告書は言いました。

 特殊部隊を含んだ氏名不詳の地上部隊の隊員は、一部部隊の位置を不正確に伝え、B-1爆撃機の照準装置が6月9日の作戦で米軍部隊が使っていたタイプの位置表示装置を探知できないことを知りませんでした。これらの失敗は、米兵とアフガン兵が武装勢力だという謝った結論を導きました。

 6月の事件はアフガン南部のザブル州(Zabul)で、アフガン軍主導で、陸軍特殊部隊が支援した作戦の最後に起こりました。彼らの狙いは武装勢力を破壊し、6月14日の大統領決選投票に先立ち、アルガンダブ地区(Arghandab district)の投票所の安全を向上させることでした。

 高度約12,000フィート(3,658m)から、米軍とアフガン軍は作戦の終了時にその地域から退出する間、B-1爆撃機は近接航空支援を提供していました。

 死亡した兵士6人は、武装勢力に対する機動を行うため、渓谷の主たる位置から稜線上の高地へと移動していました。稜線の彼らの位置で銃口の閃光が見えたことが、6人の移動がB-1の乗員と調整を取っていた者たちに適切に伝わらなかったこともあり、武装勢力のライフル銃の証拠と誤認されました。B-1乗員がその位置に米軍の位置表示装置が照準装置に探知されないと言った時、目標が武装勢力と判断されました。


 記事は一部を紹介しました。

  何か目新しいものがあるかと思ったのですが、またしても、古典的な原因で誤爆が起きていたことが分かっただけでした。ちょっとショックですね。いい加減に、この種の誤爆は解消できるかという期待がありましたから。

 差し迫った応戦ではなかったのですから、爆撃機の乗員は、攻撃をする前に、付近の部隊の位置を再確認すべきだったのでしょう。死亡した6人は位置を変えることを報告しているのだから、それが爆撃機に伝わっていると考えます。彼らに落ち度はありません。

 作戦終了時だったっとはいえ、戦闘は続いており、ミサイルを発射したという事実は、爆撃機の乗員が付近に敵がいると認識していたことを示しています。敵と味方が近くにいると理解しながら、見方が移動した可能性を考えなかった点は重大なミスです。

 


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