シリアがアメリカにテロ共闘を呼び掛け

2014.8.26


  BBCによれば、シリアのワリド・ミュアレム外務大臣(Walid Muallem)はアメリカに、イラクとシリアで帯状地帯を占領したイスラム国家と戦うために支援を申し出ました。

 ミュアレム外務大臣(Walid Muallem)は、シリアはイスラム国家と戦うための国際的同盟の中心であると言いました。アメリカはすでにイラクでイスラム国家を爆撃し、シリアでも行動を起こす可能性をほのめかしました。

 西欧諸国は一般にシリア政府に寄りつかず、3年間の内戦で非道な行為を行ったと非難します。しかし、ミュアレム大臣は、アメリカはシリア領域内で空爆を行う前に、シリア政府と協調しなければならないと警告しました。「これ以外のすべては攻撃をみなされます」。


 記事は一部を紹介しました。

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 これは先日のアメリカの声明に応えたものですが、協力と言いながらも、実際には、アメリカが困っているのに付け入り、自国を有利にしようというだけの話です。

 状況が複雑になってきました。イスラム国家が勃興し、シリアだけでなく、イラクも占領して、その名前を世界に知らしめました。これを押し戻したいアメリカは、シリア国内の空爆も示唆しました。これはイスラム国家への警告でした。そこに、アメリカを味方に引き込んで、国内での紛争を有利にしようと、シリア政府は考えたのです。

 アメリカがこれを承諾して、イラクと同じような軍事協力をシリアでも行えば、シリアは内戦を有利に運べます。アメリカはシリアの国家連合などとの関係が悪化します。一方的にシリアに有利な話なのです。

 当然、これをアメリカがのむことはありません。イラクとシリアでは状況が違うことを理由に、シリア政府の許可なく、空爆を実行することでしょう。

 中東、アフリカ、東ヨーロッパで進行中の紛争は、どんどん複雑化しています。この記事はその一端を示しています。

 


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