国連が南スーダンに食糧危機を警告

2014.7.28


 BBCによれば、国連安保理事会は、南スーダンの食料危機が世界最悪であるとして、緊急行動を要請しました。

 国連は南スーダンに壊滅的な食料状況があり、6億1800万ドルの支援を制約した国に約束を守るように迫りました。

 ユニセフは人口の3分の1、約400万人が影響を受けかねないと言いました。国際支援が増えないと、50,000人の子供が飢えで死ぬかも知れないとしています。

 闘いが農民が作物を育て、収穫することを妨げ、国家的な食料不足が起きました。雨期の始まりが問題を増やし、避難した農民が、将来、自分たちを養う作物を育てるという希望を打ち砕きました。


 日本の外務省は今月23日に1億6000万円を国連世界食糧計画を通じて無償資金協力(食糧援助)を行うことを決めています(関連記事はこちら)。

南スーダン共和国は,1,130万人の人口のうち,390万人が慢性的な食糧不足に直面しており,そのうち130万人が食料安全保障の観点で緊急対応が必要と位置付けられています。

 これは今回の国連の要請とは別のようです。今年に入ってから、日本は何度も南スーダンへ支援を決めています(関連記事はこちら)。これを見ると、3月末の豪雨の被害に対して、テントとプラスチックシートを送っていることが分かります。(関連記事はこちら)。この時、豪雨で646個のシェルターとトイレが壊れました。防衛省のサイトに掲載されている映像では、未だにこの事件は紹介されていません。唯一、送られたプラスチックシートらしい映像が確認できるだけです。

 今後起きると予測される食糧危機に、日本はどう対処するのかがポイントになりそうです。紛争が起きる前から、この地域は食糧状態が悪かったこともあり、非常に心配です。


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