アムネスティがウクライナ内戦で虐待を報告

2014.7.12


 BBCによれば、人権団体「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」は、ウクライナ東部で親ロシア分離主義者グループによる野蛮な殴打とその他の拷問についての写真と説得力のある証拠を集めたと言います。

 人権団体は過去3ヶ月間、抗議者とジャーナリストが標的とされてきたと言います。アムネスティの報告「ウクライナ東部での誘拐と拷問(Abductions and Torture in Eastern Ukraine)」は数百人の人々が誘拐されたと言います。政府軍もより少数の虐待を行いました。

 「大半の誘拐は武装した分離主義者によって行われ、犠牲者は吐き気がする殴打と拷問を受けています。しかし、政府軍による、より少数の虐待の証拠もあります」と、アムネスティの欧州・中央アジア副主任のデニス・クリボシーヴ(Denis Krivosheev)は言いました。

 アムネスティは、誘拐の数に関して信頼できる数字はないものの、ウクライナ内務省は2014年4月から6月の間に約500件を報告したと言います。ウクライナの国連人権監視団は過去3ヶ月間で222件の誘拐を記録したと言います。


 記事は一部を紹介しました。

 短期間の割には事件数が多いのが傑出しているという印象です。これは分離主義者の活動の激しさを示します。これではウクライナ東部が独立しても国際社会の支持は得られません。国連への加盟も無理になります。

 東ヨーロッパは欧州の一部とはいえ、その一部とは考えない方がよいでしょう。別の地域と考え、異なる文化の下で戦争が行われると考えなければなりません。

 


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