アメリカがイラクに軍事顧問300人を派遣

2014.6.20


 BBCによると、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)は、武装勢力と戦うのを支援するために300人の軍事顧問をイラクに派遣すると言います。

 オバマ大統領は、アメリカは、戦況が求めるなら、照準を定めた、正確な軍事行動を準備しているが、米軍がイラクで戦うことはないと言いました。彼は軍事的解決はないと主張し続け、シーア派主導のイラク政府に両立的であるよう求めました。イラクはアメリカにスンニ派民兵に対する空爆を要請しました。オバマ大統領は、アメリカはイラクの指導者を選ぶ立場にはないと言いました。

 「アメリカは片方を犠牲にして、イラクでひとつの派閥を支援する軍事行動をしようとしません」と言いました。顧問を派遣することに加え、オバマ大統領は、情報を共有して、計画を調整するために、アメリカは情報州活動を増やし、バグダッドとイラク北部に共同作戦センターを設置すると言いました。

 イラク南部の数千人のシーア派はイラク軍を助けると申し出ました。シーア派民兵はディヤラ州(Diyala)の州都を守るのを支援するために派遣されました。

 水曜日、統合参謀本部議長のマーティン・デンプシー大将(Gen Martin Dempsey)は、米軍は未だ行動するために十分な情報を欠いていると警告しました。彼は議会公聴会に、パイロットは上空から誰を攻撃しているのかを知るのに苦労していると言いました。彼は「イラク政府がイラク国民を失望させたのを克服するためにできたことはほんの僅かで、それがこの問題を引き起こしました」と言い続けました。


 記事は一部を紹介しました。

 イランの革命防衛隊も軍事顧問を派遣しています。彼らと米軍が共同で活動するとは思えません。イラク軍は極度に対立する両者を軍事顧問に抱えることになります。このような形態はかつて見たことがありません。

 共同作戦センターは主に空爆のための情報収集・調整のための施設です。空爆に備えた準備と見て間違いありません。今回、空爆を行うとすると、最も避けたいのが民間人の誤爆です。それはイラクとアフガニスタンでの失敗を思い出させ、厭戦気分を増加させます。

 ISISが人間の盾を使わないかが気になります。攻撃を受けないように、民間人を周辺において戦闘をするというスタイルは、アフガンでも使われました。ISISが民間人を車に乗せて移動させ始めると、手の打ちようがありません。

 イラク軍が民間人を誤射、誤爆することでは、米政府は傷つきません。爆撃が無理な場合は、イラク軍への顧問活動で対処することになります。

 もはや、対テロ戦争初期の様相ではありません。新しい形の戦争がはじまっていると感じます。

 なお、明日から来週中頃まで、記事の更新が減るかも知れません。出先でのインターネットへの接続環境がよく分からないためです。極力、変わりがないようにしたいと思ってはいます。

 


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