シリア反政府派のイギリス人が戦闘で死亡

2014.5.26


 alarabiya.netによれば、イギリス人イスラム過激派がシリアで外国人戦闘員を訓練するのが撮影されたと、サンデー・タイムズ紙が日曜日に報じました。

 YouTubeにアップロードされた映像で、彼らは黒ずくめの装束だったので、戦闘員は忍者だと説明されました。

 映像の中で、23歳のイギリス人は同紙に、「戦場に出かけるのは最高です」と言いました。男性は今月早くに殺されたと考えられており、アブ・ハファス・アル・パキスタニ(Abu Hafs al-Pakistani)という別名で戦っていました。この名前は彼の家族の起源にちなんでいるとみられます。ビデオの中で、パキスタニは中産階級の英語のアクセントで話していましたが、彼がイギリスのどこから来たのかは不明です。

 別のビデオは、パキスタニが戦闘を「わが人生で最高の瞬間の一つ」というのを示します。彼は言います。「あなたの死は目の前にあります。アラー以外にあなたを救う手はありません」。

 別のイギリス人戦闘員がナレーションをするビデオの中で、パキスタニは反政府派のジョンド・アル・アクサ(Jund al-Aqsa)のメンバーだと主張します。彼はシリア北部の村を政府軍から防衛している間に、目を撃たれた後で死んだといわれます。このビデオの中でナレーターは「彼は23歳足らずでしたが、戦場で、彼は軍を率いるライオンのようでした。おそらく、最高で最も恐れられた、訓練された戦闘員の一人でした」と言いました。

 400人以上のイスラム教徒がシリアへ旅立ち、イギリスへ帰国すれば潜在的治安上のリスクとなります。約20人が戦闘で殺されました。


 記事は一部を紹介しました。

 イスラム過激派に参加するヨーロッパ人の話は前にも取り上げました。依然として、そうした若者がいることを、この記事は示しています。

 かつては、イラクやアフガニスタンで、米軍が主導する欧米の軍隊と戦うのが、彼らの仕事でしたが、いまやイスラム教徒同士の内戦にも参加するようになっています。

 イスラム教徒独特の「弱者に味方する」という性質が生きているのです。こうした動きは簡単には止められません。こうした人たちが出ない程度に、世界に秩序がもたらされることが重要です。将来的な全世界的な目標といえます。


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