南スーダン政府軍、反政府軍がこども兵を徴用

2014.5.1


 BBCによれば、9,000人以上の子供が南スーダンの内戦で戦っていると、国連人権チーフのナヴィ・ピレイ(Navi Pillay)は言いました。

 政府軍と反政府軍の両方が子供を徴用したと、彼女は言いました。ピレイは南スーダンは飢餓の恐れに直面すると言いましたが、見たところは指導者層は懸念していないと言いました。彼女は南スーダンへの訪問の終わりに語りました。ピレイは、こども兵の徴用はおいても、政府軍と反政府軍の両方が子供を含めた民間人を殺した無差別攻撃を行ったと言いました。

 彼女はキール大統領と反政府軍のマシャル氏と会談しました。それから、エチオピアに飛ぶことになっています。「私は両方の指導者が示した飢餓への危険に対する懸念のなさには愕然としました」と彼女は言いました。「相違を平和的に解決できない彼らの私的怠慢のため、国民の数十万人に課された広範な飢餓と栄養失調は、まったく懸念されていないように見えました」。


 記事は一部を紹介しました。

 南スーダン政府は、政府としての責任を果たし得ない組織です。こども兵を徴用しているようでは、国際社会に認められる政府組織を名乗る資格はありません。そんな政府を日本は支援し、自衛隊まで送っています。

 しかも、国連は飢餓の恐れがあると見ているのです。それに対して、紛争当事者が気にしていないのです。国連も、南スーダンの支援が成功するとは思っていないでしょう。あくまで、事態を悪化させないだけの対処療法に徹するしかないのです。

 これが日本政府内部では、南スーダン政府を助けて、自衛隊が頑張っているという「神話」になるのですから、何のための支援なのかと言いたくなります。


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.