ロシアが国境地帯で新しい軍事演習を開始

2014.4.25


 BBCによれば、ウクライナの親ロシア分離主義者に対する作戦への対応として、ロシアはウクライナ国境で新しい軍事演習を命じました。

 セルゲイ・ショイグ国防大臣(Defence Minister Sergei Shoigu)は、ウクライナの特殊部隊がスラビャンスクの分離主義者の拠点へ移動した後、ロシア政府は対応を強いられたと言いました。ウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)は、先にウクライナに「結果」について警告しました。

 ショイグ大臣は「この軍の機関が止められないのなら、死傷者を大勢出すことになります。我々はそうした状況の発展に対応するよう強いられます」演習はロシアの南部と西部の郡築行きで行われ、空軍が国の境界に沿って機動する訓練のために飛行すると、ショイグ氏は付け加えました。

 装甲車に支援されたウクライナ特殊部隊がスラビャンスク郊外の検問所を掃討した時、親ロシア分離主義少なくとも2人が殺されました。その後、ウクライナ軍は撤退しました。

 マカティカ村(Makatikha)南の検問所を訪れたBBCの特派員は、タイヤが煙を上げているのを報告しました。彼らは実弾の発砲や死体は見ませんでした。スラビャンスクにいるスティーヴ・ローゼンバーグ記者(Steve Rosenberg)は、町の中心部は親ロシア活動家が設置した臨時の検問所があり、穏やかだと言いました。アルセン・アヴァコフ内務大臣(Interior Minister Arsen Avakov)が政府軍が市役所から親ロシア民兵を追い出したと言った、南東のマリウポリ(Mariupol)にも不安がありました。市内にいるナターリア・アンテラヴァ記者(Natalia Antelava)は、市長と武装した部隊が早朝に入ったように見えたものの、あとはウクライナ軍はおらず、親ロシア活動家が再突入する兆しはないと言います。


 記事は一部を紹介しました。

 ロシアはすぐに介入する気はないものの、現地の親ロシア派へのポーズとして介入の形を作っているのか、計画的に侵攻の手順を踏んでいるのか。私は前者だと考えています。

 最近、グルジアの南オセチアにロシアが介入したときと比較する記事も出ています。この時は、南オセチア側の挑発行為が実際にあり、最終的にロシア軍が撤退し、欧州連合の監視団が現地に入りました。現在のウクライナの状況は、これとは異なっており、ウクライナ軍は慎重に掃討作戦を行っています。この状況では、ロシア政府が介入を決断することはないでしょう。緊張はあるものの、均衡状態が続いているのだと考えます。


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