アメリカが東欧に地上部隊を配備

2014.4.24


 military.comによれば、ロシアがウクライナとその地域に対する脅威を増したので、米陸軍は水曜日、ポーランドとバルチック諸国に少数の空挺部隊を派遣し始めました。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)は、アメリカが先週整った暫定的和平をつぶす中で、ウクライナ政府を操っていると告発し、ロシア政府は少数派のロシア人とロシア国民を守るために活動すると警告しました。「攻撃されるロシア国民はロシア連邦への攻撃と同じです」とラブロフ大臣はロシアのニュースチャンネルで言いました。ラブロフ大臣は、少なくとも都市10ヶ所の建物を占領された東部ウクライナで武装した親ロシア人グループを移動させるウクライナ政府の新しい計画を非難しました。ロシアの外務大臣は計画が、先週、ウクライナ、ロシア、アメリカ、欧州連合が達成したジュネーブ合意に違反すると告発しました。この計画は恩赦を保証した上で、東ウクライナの武装グループを解散させることも求めました。「我々の利益、合法的な利益、ロシア国民の利益が、たとえば、南オセチアであったように、直接に攻撃されたら、私は国際法に基づいて対応する以外に術はありません」。

 イタリアのヴィチェンツァ(Vicenza)に拠点を置く、第173歩兵旅団戦闘団(空挺)の約600人の兵士の東ヨーロッパへの移動は、アメリカの地域の同盟国へ、NATO軍の不動の関与を保証することを狙った信頼醸成措置だと、米欧州軍は声明で言いました。第173戦闘団の最初の構成部隊150人は、水曜日にポーランドの軍用空港に到着し、国防総省が約1ヶ月間続くという演習に参加するポーランド軍と行動を共にします。

 ジョン・カービー海軍少将(Rear Adm. John Kirby)は火曜日、追加の米地上軍が今年末まで持続的に駐留を提供するために後に続くと言いました。

 第173戦闘旅団の別の150人が週末に、少数のロシア人を保護するというモスクワの警告に関するバルチック諸国の懸念を打ち消すために、リトアニア、ラトビア、エストニアに到着することになっていました。リトアニアにはロシア人が6%いますが、ラトビアには約25%のロシア人がいます。

 バルチック諸国とポーランドはNATO軍と米軍に永続的配備を求めましたが、アメリカは今のところ巡回型の兵力配置だけ行っています。


 記事は一部を紹介しました。 時間がないので、ごく簡単に紹介しています。

 これは先般、米軍がやると言っていたことです。少数の空挺部隊の配置、今のところ中期的範囲のようですが、ロシアの動きを見極めるために、少数の部隊を配置するということです。一国に150人の兵力は少なすぎるようですが、いざとなれば、この150人を支援するために空軍が動員されます。それらとの交戦をロシアは覚悟しなければなりません。ロシアが嫌だと感じる程度の戦力を置いたということです。


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