NATO事務総長がロシア軍撤退を否定

2014.4.2


 BBCによれば、NATO事務総長、アンダース・フォー・ラスムッセン(Secretary General Anders Fogh Rasmussen)は、ロシア軍がウクライナ東部国境から撤退したことを否定しました。

 月曜日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(Chancellor Angela Merkel)に、ウクライナ東部国境からロシア軍を一部撤退させたと言いました。

 しかし、ラスムッセン事務総長は記者に「あいにくと、私はロシアが兵を撤退させたことを確認できません。これは我々が認識しているものではありません」と言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 時間がないので簡単に書きます。

 撤退する部隊の映像は、日本のテレビニュースで流れていました。ロシア政府が意図的に公表した映像で、資料映像ではないと思われたので、撤退自体は本当と思います。

 しかし、NATO軍としては、それを認めないという態度を取ることで、ロシアに圧力をかけているのでしょう。これはごく普通の成り行きです。 数万人の軍勢から500人程度の撤退では、軍事的には大した意味はありません。

 ロシアは一部を撤退させて、西欧の反応を見ているのです。だから、ラスムッセン事務局長は、それに適切に反応しているのです。「もっと撤退させないとダメ」と言っているのです。


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