シリア政府がハマで塩素爆弾を使用か

2014.4.14


 BBCによれば、シリアで新たに毒ガス攻撃が行われたと、対立する双方が主張しました。

 シリア国営テレビは、アル・ヌスラ戦線(the Nusra Front)がハマ州(Hama)のカフ・ジタ(Kafr Zita)に対する攻撃を始め、2人を殺し、他に数十人を負傷させたと報じました。しかし、反政府派グループは、政府の航空機による攻撃が窒息と中毒を引き起こしたという医師の話を引用しました。どちらの主張も独自に確認されていません。

 人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は「政府の航空機がカフ・ジタを、濃い煙と臭気を生み、窒息と中毒の症例を引き起こした爆発する樽で爆撃しました」と言いました。

 国営テレビはアル・ヌスラ戦線が犯人だと言い、過激派グループが他に2つの町を攻撃する計画を立てているという情報を持っていると言いました。「アル・ヌスラ戦線が有毒な塩素を放出し、死者2人と100人以上を窒息で苦しませたという情報があります」。

 別の事件で、アル・アラビヤ・テレビ(Al-Arabiya TV)も金曜日、ダマスカス北東のハラスタ(Harasta)で窒息の症例がいくつかあったと報じました。反政府派グループは、事件が政府が毒ガスで爆撃した後に起きたというのがニュースで引用されました。


 記事は一部を紹介しました。

 状況から言って、シリア政府が塩素爆弾を使ったと考えるのが妥当でしょう。反政府派は航空機はほとんど持っていません。

 毒ガスを作る化学物質はすでに引き渡してしまったので、シリア政府は消毒剤として持っている塩素を使って毒ガス爆弾を作ったのです。塩素ガスは第一次世界大戦で使われ、その危険性が明らかになった兵器です。

 しかし、塩素は消毒などに使うため、一般的に存在する物質でもあり、そこまでは化学兵器禁止条約でも所持を禁じていません。それを悪用したのが、今夏の事件と考えられます。もちろん、兵器として使うことは禁じられています。再び、化学兵器禁止機関が調査団を派遣する必要が生じたのです。


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