シールズがリビア民兵が乗っ取った船を奪還

2014.3.18


 BBCによれば、米海軍特殊部隊シールズは、石油を満載したタンカーを反政府派が支配するリビアの港で支配下に置きました。

 シールズはキプロス南方の国際水域で急襲を行ったとジョン・カービー海将(Rear Adm John Kirby)は言いました。

 作戦はオバマ大統領が承認し、誰も怪我をしなかったとカービー海将は言いました。「モーニング・グローリー号はリビア政府の「the National Oil Company」が所有する石油を積んでいます。船と荷物は不法に獲得されました」。彼は船がリビアの港に向けて戻っていると付け加えました。

 船は北朝鮮船籍でしたが、北朝鮮当局は事件により船の登録を抹消しました。船はエジプトの会社が運用してきたと言われます。

 国防総省の発表を要約しました(記事はこちら)。

今夜、米軍がリビア・キプロス両政府の依頼により、モーニング・グローリー号に乗り込んで、支配下に置き、誰も怪我をしませんでした。乗船作戦は3月16日EDT時間午後10時に、キプロス南東の国際水域でシールズによって行われました。シールズ・チームは誘導ミサイル駆逐艦ルーズベルト(USS Roosevelt)に乗船し、そこから作戦を行いました。ルーズベルトはヘリコプターの支援を提供し、指揮統制を行い、任務に割り当てられた他部隊のメンバーの支援拠点を提供しました。船と貨物はシドラ港(As-Sidra)から不法に獲得されました。


 記事は一部を紹介しました。

 民兵が持ち去った船をシールズが奪還したということですが、民兵側の被害が書かれていません。急襲の前に、民兵が船を離れていた可能性もあります。

 この記事で面白いのは、北朝鮮が船籍を抹消したことです。アメリカから少しでも疑われたくないという気持ちが表れています。いかに北朝鮮がアメリカを恐れているかの証拠と言えます。


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