アメリカがロシアとの年次演習を中止

2014.3.17


 military.comによれば、演習「アトラス・ビジョン(Atlas Vision)」はキャンセルされましたが、演習「ラピッド・トライデント(Rapid Trident)」は実行される予定です。

 7月に予定される駐欧米軍の2つの年次演習(ロシアと西ウクライナ)はウクライナの状況によって異なる影響を受けています。

 3月3日、国防総省はロシアとのすべての演習、二国間会議、港訪問、計画会議は中止されたと発表しました。広報官、デヴィッド・ウェストオーバー空軍中佐(Lt. Col. David Westover)は、米欧州軍は7月にロシア北東部のチェリャビンスク(Chelyabinsk)で行う予定だった「アトラス・ビジョン2014」の準備段階にありましたが、ウクライナ危機のために、演習のためのすべての計画が停止されたと言いました。しかし、7月に在欧米陸軍が主導する多国籍軍演習「ラピッド・トライデント2014」は進行中だと言いました。

 military.comによると、航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)は、ウクライナ危機のために予定よりも長く地中海に留まる予定です。

 国防総省広報官、スティーヴ・ウォーレン大佐(Col. Steve Warren)は、この攻撃グループはペルシャ湾へ向かうのを数日間延期させると言いました。国防総省はこの空母がいつ本来の任務を再開するかは言いませんが、ウォーレン大佐は出発は数日後だろうと言いました。

 ブッシュ攻撃グループの誘導ミサイル駆逐艦トラクスタン(Truxtun)は先週艦隊を離れ、黒海に急進しましたが、国防当局者は、それは事前に計画された訓練任務のためであり、ウクライナ危機とは関係がないと言いました。

 military.comによると、米軍がウクライナ軍に野戦食を供給しています。


 記事は一部を紹介しました。

 アメリカ政府の対応は、ごく平均的なことしか行われていません。これでは、出方が弱く感じられるでしょう。ロシアはその少し上を行く感じです。制裁によって失うものもありますが、果実を手に入れている分は、ロシアが優勢に見えてしまいます。アメリカが優位に立つのは、事態が長期化してからかも知れません。長期間、西欧との対話ができない場合、ロシアにもフラストレーションが生じるからです。


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