国連が南スーダンで大規模な略奪を確認

2014.2.20


 alarabiya.netによれば、国連派遣団が南スーダンの戦略的な街で、広範囲な略奪を報告しました。

 平和維持軍は、何度も支配者が変わったボル(Bor)が略奪され、北部のマラカル(Malakal)は荒れ果て、閑散としていることを見出したと、国連副広報官のファルハーン・ハッド(Farhan Had)は報告しました。「昨日、パトロールが街の大部分が広範囲に略奪されたことを観察しました」「街の中心部で人々の移動があり、住宅地域はほとんど無人だったことに気が付きました」。

 政府軍と反政府軍の激戦の中、数万人がボルと周辺の村から逃げ、白ナイル川のワニと土手にいる狙撃兵から逃げるチャンスを得ようとしました。

 最新の数字によると、738,000人の民間人が戦闘のために家を捨てて国内難民となり、130,400人がエチオピア、ケニヤ、スーダン、ウガンダを含む周辺国に逃れました。


 記事は一部を紹介しました。

 南スーダンでの略奪は、かねてより報道されてきましたが、国連によっても確認されたことになります。

 どう見ても、南スーダンは紛争の最中であり、極度に負荷が高い暴力が行使されています。それでも、自衛隊は停戦合意は壊れていないという前提で駐留を続けています。紛争が終わったあとの支援活動を行うという前提は、かなり前から崩れているわけです。

 おまけに、南スーダンの戦況は国内でほとんど報じられておらず、BBCニュースでも、ごく僅かな情報が手に入るだけです。これだけの情報で、情勢を判断することは不可能ですが、そもそもの情報がないので、日本国民の関心も皆無に近い状態です。状況が分からない場合、手を引くのが常識ですが、日本政府はそういう発想はありません。首都ジュバでの戦闘が始まらない限り、撤退は考えないでしょうし、あるいは、どさくさに紛れて、戦闘に巻き込まれてしまえという発想があるようにも見えます。

 国連は戦略的な街を偵察し、写真を沢山撮ったでしょう。しかし、政府軍と反政府軍の動向まではつかんでいないようです。国連の支援を受けている政府軍は、国連を無視して、勝手に作戦活動を行っています。国連も多くの情報はつかんでおらず、先が読めない状態と言うべきでしょう。


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