ホムスで休戦を3日間延長

2014.2.11


 BBCによれば、両者が旧市街地で3日間休戦が延長された後、ホムス(Homs)から約300人のシリア人が避難しました。

 シリアの赤新月社はツィッターで最新の避難を認めました。地元知事と国連が停戦に合意した後、数百人が週末に避難することが許されました。

 ホムスの知事、タラル・バラジ(Talal Barazi)は日曜日に、停戦はさらに3日間延長していると言いました。国連のヴァレリー・エイモス(Valerie Amos)は3日間の停戦延長を声明で確認しました。

 フランスのローラン・ファビウス外務大臣(Foreign Minister Laurent Fabius)は、フランスとその他の国は、より大きな人道支援のためのアクセスを要請する決議を国連に提案すると言いました。「我々は人道面が懸念される限り、より大きな活動を、医薬品と食糧が市内で渡されることを求めています」「かなりの間議論があったのに、人々がまだ毎日飢えていることはまったく恥ずべきことです。だから、我々は他の国と共に、その線に沿って、国連で決議を提案します」と、彼はラジオで話しました。

 しかす、中国とロシアは草案の事前審議に姿を現しませんでした。ロシアの外交官はすでに、人道的決議案の考えを拒否しました。

 シリア政府は日曜日にホムスから避難した人たちの一部を、彼らが立ち去った後で拘束したことを認めました。シリア情報省の広報官は、民兵103人が保安検査のために拘束されたものの、後で釈放されたと言いました。しかし、他の報告は、男たちは釈放されず、彼らの家族と共にまだ拘束されていることを示します。


 記事は一部を紹介しました。

 先に600人が避難した時には、少し少ないと感じていました。千人以上が避難できずにいると聞いた記憶があったからです。やはり、まだ残っている人たちがいたようです。しかし、さらに民間人がいないかを確認して欲しいですね。

 フランスが決議案を用意しているようですが、すでに遅すぎます。こうした決議を成立させても、その場凌ぎにしかなりません。むしろ、内戦を終わらせる努力を活性化させるべきです。2回目の和平会談は、その役目を果たせそうにはありません。

 内戦の発端となったホムスが政府側の手に落ちることは、反政府派にとって痛手です。シリア内戦は2012年の秋には、軍事的解決しかない状況に来ていたと思います。そうなるまで問題を放置した国際社会こそ問題です。各国の政治家や外交官たちは、いい加減に目を覚ます必要があるのです。


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