クルド軍がシンジャル地域奪還作戦を開始

2014.12.17


 alarabiya.netによれば、イラクのクルド人は水曜日、イスラム国が保持しているシリア国境を奪回することを狙って大規模な攻勢を始めました。

 二手に分かれた前進は、シリア国境のラビア(Rabia・kmzファイルはこちら)とモスルダム湖(Mosul dam lake)のズマル(Zumar・kmzファイルはこちら)から始まったとペシュ・メルガ指揮官(peshmerga)は言いました。

 「ペシュ・メルガは午前7時にシンジャルとズマルで一部重要地域を解放するために作戦を始めました」とある准将は言いました。

 「攻撃は進行中で、昨晩からシンジャルとズマルでイスラム国陣地を狙っている同盟国ジェット機の支援を受けています」と彼は言いました。

 前進したペシュ・メルガにより、小村3ヶ所はすでに解放されました。

 イラク・クルド自治区大統領、マスード・バルザニ(Massud Barzani)の補佐官は目的はシンジャル地域全体を解放することだと言いました。「シンジャル解放計画はクルド人指導者とペシュ・メルガ野戦指揮官により精査されました。うまくいけば、我々はシンジャルをすぐに解放するでしょう」。


 記事は一部を紹介しました。

 ラビアからイラク北部へ通じる幹線道路は、シリアからイスラム国民兵が侵入するのに使われており、そこを奪還することは非常に意味があります。この幹線道路はモスルに通じていますから、そこをクルド人が占領すれば、支配を確固としたものにできます。

 ここまでクルド人が勢力を回復し、イスラム国を追い詰めていることは喜ばしいことです。悪くない展開です。カイム(kmzファイルはこちら)からバグダッドへ至るルートはイラク軍が担当することになります。クルド軍とイラク軍に競争意識が働いて、作戦が進展することを願います。


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