インドのビジネスマンがイスラム国賛美で調査

2014.12.13


 BBCによれば、インド警察はバンガロール市(Bangalore)のビジネスマンがイスラム国志向のツィッターアカウントの持ち主だという主張を調査しています。

 木曜日、イギリスの「Channel 4 News」は「@ShamiWitness」というアカウントがインドのコングロマリットの上級メンバーが使っていると報じました。テレビ局は男性の名前をメディー(Mehdi)とだけ報じ、完全に身元が明らかになると命に危険が及びかねないと言いました。

 このアカウントはイスラム国のニュースを提供し、シリアとイラクでのイスラム国の勃興を賛美しました。約18,000人のフォロワーを持ち、イギリスにおけるイスラム国に関する主要な情報源の一つでした。アカウントは木曜日にジャーナリストがビジネスマンに接触した直後に閉鎖されました。

 バンガロール警察本部長MN・レディ(MN Reddi)は彼の部下がソーシャルメディアを監視していないことを認めましたが、現在は調査を始めていると言いました。「市警察とカルナータカ州警察の国内治安部は問題を調査中です」と彼は言い、国家情報機関も地元警察に接触していると言いました。

 このアカウントは定期的にイラクとシリアのイスラム国戦闘員のアカウントと関わり、戦死した者たちを称賛しました。報道は、彼はフォロワーたちに、自分に家族がいなければ、イスラム国に参加したいと言ったとしています。「すべてを捨てるチャンスがあれば、私は彼らに参加するかもしれません…家族はここで私を必要としています」。


 記事は一部を紹介しました。

 これは珍しい事例です。豊かな経済環境にあるビジネスマン、それも現在は安定しているインドの人物がイスラム国に憧れるとは。彼の心理的背景が気になります。

 こういう人がインドのような国で、資金を投じてテロ攻撃を計画するようになると、それはもう悪夢でしょう。イスラム国に参加できない憂さを、そんなことで晴らそうとするなら、治安機関が事前に察知することは困難です。今回はツィッターを使っていたから発覚しましたが、そんな足跡を残さない、頭のよい人物だとお手上げです。以前に指摘した、孤独な1匹狼と同じですが、金を持っているだけ、こちらの方が危険と考えなければならないでしょう。バンガロール市みたいな大都市で、その国のエグゼクティブがテロ攻撃なんて、想像したくありません。

 


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