クルド人がコバネでイスラム国を後退させる

2014.11.12


 alarabiya.netによれば、コバネ(Kobane)でイスラム国と戦うクルド人は火曜日に街の南部で前進をしました。

 クルド高官は、戦闘員が通りから通りへと前進し、イスラム国がすぐに追い出されるとの確信を述べました。人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は報告を裏づけました。「(クルド)人民防衛隊(YPG)は、昨日(月曜日)夜に始まった激戦のあとコバネ南部の通りと建物を奪還しました」と団体は言いました。観測筋は、YPGとイラク人ペシュ・メルガは火曜日にコバネの他の場所でイスラム国の陣地へ砲撃したとも言いました。

 月曜日夜、米主導の同盟国がコバネ南東にあるイスラム国陣地を攻撃しました。

 シリア系クルド人の指導者、サレハ・ムスリム(Saleh Muslim)は、YPGが通りから通りへ前進し、彼らが非常に短時間で街を奪還するだろうと言いました。さらに、クルド人最高野戦指揮官、40歳の女性、ナリン・アフリン(Narin Afrin)は電話で、「我々はとても難しい条件の中、56日間抵抗してきました」と言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 イラクから来たペシュ・メルガの効果が出てきました。週末ではなく、その2日後でしたが、標準的な成果と言えます。それだけに、この前進はクルド人の勝利を確信させるものです。

 空爆がコバネ南東に対して行われたことも、クルド人と同盟国が密接に動いていることを連想させます。

 あとはクルド人が南部の山地を奪還すれば、コバネでのイスラム国の戦闘は終了するでしょう。ここはイスラム国が砲兵陣地として用いています。街だけ奪還したのでは、ここからの砲撃が続くだけですから、必ず占領して、砲兵陣地を破壊しないといけません。

 今後の情報にも注目し、コバネ奪還を確認したいと思います。

 


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