イラク系クルド人部隊がコバネに到着

2014.10.31


 BBCによれば、イラク系クルド人のペシュ・メルガ(Peshmerga)10人がシリアのコバネ(Kobane・kmzファイルはこちら)に入りました。

 数十人以上がコバネを守るシリア系クルド人を助けるために彼らに加わる予定です。イラク系クルド人約150人がトルコからコバネに移動するために待機中です。最初のペシュ・メルガの到着は、シリア系アラブ人の反政府派が街に入った翌日でした。

 アメリカの戦闘機と爆撃機は水曜日以降、コバネに10回の空爆を行いました。別の2回の空爆はデリゾール(Deir ez-Zor)付近の司令部ビルとラッカ(Raqqa)付近の治安ビルに損害を与えました。

 BBCのジャア・ゴル記者(Jiyar Gol)は、空爆はイスラム国を後退させる一方、シリア系クルド人の人民防衛隊(YPG)はイラク系ペシュ・メルガの到着が戦いの流れを変えるのを助けると期待していると言います。

 イスラム国民兵は夜通し、国境検問とコバネの出入り口を攻撃しましたが、失敗しました。

 ペシュ・メルガの最初のグループは現地時間の正午に到着し、残りは数時間で加わる予定だと、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は言いました。

 「初期のグループは、我々の戦略を前進させるための計画を実行するために、にここにいる」とYPG指揮官のメリエム・コバネ(Meryem Kobane)は言いました。「ペシュ・メルガは我々の必要に従って配置されるため、準備をする必要があります」。

 ペシュ・メルガはトルコのシュリュジュ(Suruc・kmzファイルはこちら)陸軍基地に、戦闘員は飛行機で到着した戦闘員と重火器を運ぶ車列の二手に別れて到着しました。


 記事は一部を紹介しました。

 思ったより早くに増援が到着したようです。週末に何か進展があるかが気になります。

 最初に入った10人は本隊をどのように市内へ誘導するかを打ち合わせるために先行したのでしょう。市内のクルド部隊から、どこに配備するなどの指示をもらってから進入するはずです。

 シュリュジュはコバネから10km程度の位置にある街ですが、多分、南方郊外にある小さな施設が基地でしょう。ここが永続的にペシュ・メルガの基地として使わせてもらえるのか、単なる集合場所だったのかが気になるところです。後方に支援基地があるのは、望ましいことだからです。

 シリア問題の本質はイスラム国ではなく、アサド政権です。早くイスラム国を撃退して、シリア軍へ対処しなければなりません。

 


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