イスラム国がコバネの大半から撤退

2014.10.17


 BBCによれば、イスラム国はコバネの大半から追い払われたと、クルド軍司令官は言いました。

 バハリン・カンダル(Baharin Kandal)は、イスラム国戦闘員は東部の抵抗地帯2ヶ所を除いて、すべての地域から撤退したと言いました。米主導の空爆は、過去24時間で14回さらに空爆を行い民兵を押し戻すのを助けました。

 電話で話した女性クルド人指揮官、バハリン・カンダルは、すぐに街が開放されることを望むと言いました。彼女は民兵グループが武器、補給品、戦闘員を受け取ったと言いましたが、その量を言うことは拒否しました。

 トルコ国境にいるBBCのカスラ・ナジ記者(Kasra Naji)はクルド人が勝利をつかんだと言いました。ちょうど1ヶ月の戦いで、彼らはイスラム国が街の大半から追い出されたと言いました。しかし、トルコ領内の国境を横切る高地からは、特に街の北部で、まだ戦闘が続いていることは明白です。小火器と重火器の銃声と、時折の爆発音が聞こえます。いくつかの空襲もありました。

 米中央軍は爆撃機と戦闘機が水曜日と木曜日に14回の空襲を実行し、すべてがコバネ周辺のイスラム国を狙ったたと言いました。攻撃は建物19棟、イスラム国指揮所2ヶ所、狙撃兵陣地3ヶ所、集結地、重機関銃1丁を攻撃しました。声明は空爆はイスラム国の前進を遅滞し続けていますが、コバネの治安状況は乏しいままだと言いました。

 コバネのクルド人当局者、イドリス・ナッセン(Idris Nassen)は、イスラム国が一部の地域から引き上げ、国際連合が過去数日間、より効果的にイスラム国と戦ったことを認めました。しかし、彼は「我々は、地上戦を戦うために、武器と弾薬と同様に、もっと空爆を必要とします」。


 記事は一部を紹介しました。

 ここまで来れば、空爆を中止しない限り、イスラム国がコバネで優位に立つことはないでしょう。さらに空爆を続けて、付近にいるイスラム国部隊を撃破していけば、最後にはクルド人は街周辺の掃討作戦にも乗り出せます。

 コバネを陥落すると決めつけた報道ばかりした国内メディアは間違いを認めなければなりません。勝つ可能性がある戦いを負けると決めつけることほど馬鹿げたことはありません。

 これだから、海外情勢を判断するために国内メディアは使いがたいというのです。

 


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