国連がシリア難民対応で限界へ

2013.4.8


 BBCによれば、資金の欠乏により、国連期間はシリア難民にヨルダンなどの国で援助を提供できなくなっています。

 「ニーズは指数的にあがっているのに、我々には資金がありません」とユニセフの公報、マルキシ・メルカード(Marixie Mercado)は言いました。2011年3月に反乱が始まってから、約120万人のシリア人が難民になりました。約385,500人がヨルダンに逃げ、年末までに数字は3倍になるとされます。難民の数は120万人に接近し、ヨルダンの人口の5分の1に等しくなります。「今年初めから、毎日2000人以上の難民が越境しています」とメルカード氏は金曜日に国連記者会見で言いました。「数字は7月までには2倍になり、12月までには3倍になると考えています」。難民の多くは子供だと、メルカード氏は付け加えました。

 ユニセフは150,000人の難民を収容するザタリ・キャンプ(Zaatari camp)で、水、公衆衛生、ワクチン、教育、その他のサービスを提供しています。これまで、ユニセフは今年のヨルダンでの活動のために要請した5700万ドルの19%、1200万ドルを受け取っただけでした。その結果、救命支援を縮小する必要があるとメルカード氏は言いました。「具体的には、これは6月まで、ザタリ・キャンプへ毎日350万リットルの水を届けるのを止めることを意味します」。

 彼女は資金不足はユニセフが近くオープンする予定の新しい2ヶ所のキャンプに補給品を提供できないことも意味すると付け加えました。国連当局は、資金不足はヨルダンだけでなく、シリア難民を受け入れる、レバノン、トルコ、イラクなど他の国々にも当てはまると言いました。「内戦は扱いにくく、危険です」。


 日本の外務省は、1月にシリア難民への各国の支援はかなりの程度集まると発表していますが、実態はこんなものです。(関連記事はこちら

 この記事を読んで、内戦への対応は国連の能力の限界点を一つの基準として判断すべきではないかと感じました。つまり、国連が扱い切れない事態へ発展すると予測できる内戦には、各国が特別な配慮を講じるような国際的な枠組みが必要だということです。

 残念ながら、シリア内戦を終わらせるには、アサド大統領の退陣以外に方法はありません。そのためには、暴力を激化させるという、望ましくない手段に頼らなければなりません。しかし、それなしに、シリア国民を帰国させる手立てはないのが現実です。今年の夏がデッドラインでしょう。

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