南部ラッカ近郊の基地が陥落

2013.4.5


 alarabiya.netによれば、シリア北部のアル・ラッカ(Al-Raqqah)の政府軍医療大隊は第17機甲師団(kmzファイルはこちら)の隊員80人が殺され、他に250人が負傷し、支援を要請しています。

 この大隊は、ラッカの状況は致命的で悪化していると言い、24時間以内に司令部に介入を要請しました。「水、力両、電気がありません。負傷者は医療支援がないために壊疽で死んでいます」と大隊は言いました。基地は約5kmの地域を占め、現在、自由シリア軍に四方の前線で包囲されています。食糧はおそらく、ヘリコプターとパラシュートで届けられています。反政府派は4分の3を支配しますが、政府軍は司令センターを占拠しています。第17師団はラッカで政府軍の最強部隊とされます。

 水曜日、自由シリア軍は激戦の後で政府軍が撤退した後、ダルア(Daraa)の第49大隊(kmzファイルはこちら)の基地を占領しました。この基地は南部ダルア州の中心部にあり、アルマ(Alma)とカルベット・ガズラ(Kherbet Ghazleh)との間にあることで重要です。基地には巨大な武器庫があるとされます。

 政府軍はこの基地をダルア州を砲撃するために、特にアルマとカルベット・ガズラのために使いました。砲撃は大規模な破壊だけでなく、両方の町に住む約30,000人の人びとを疎開させました。第49大隊は、残忍な殺人行為と拷問により「死の大隊」として知られます。

 自由シリア軍は約1ヶ月前にダマスカスからアンマンへの道路を封鎖し、補給品が大隊へ届くことを防ぎ、これが占領につながりました。

 BBCによれば、シリア軍のヘリコプターがレバノンに越境して、アーサル(Arsal)のジュバニ・アル・シュミス(Jubaneh al-Shmis)にロケット2発を発射しました。この地域はレバノン軍の検問所から数百メートル離れています。ロケットは住宅地に落ちました。犠牲者や損害は報告されませんでした。


 この医療大隊は師団付きの医療部隊で、師団全体の医療を担当する部隊では最大です。そこが悲鳴をあげているということは、師団全体が壊滅状態にあるということです。第17機甲師団の基地は非常に大きく、大部隊であることは明白ですが、そこの大半が占領されているというのは、すでに戦力はほとんど失われていることを意味します。ここがまもなく陥落するのは間違いなく、ラッカ市 に対する反政府派の支配度も強まります。

  第49大隊は防空大隊のようです。ここ最近、南部での進展が多く、おそらく、報道されていること以上の進展を見ていると予測しています。ダマスカスへ向かう幹線道路付近に、小さな部隊が点在していることから、当面は、反政府派はこれれらの部隊を攻撃することになるのだろうと思います。


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