シリアで化学兵器使用の証拠が発見される

2013.4.15


 alarabiya.netによれば、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」が、シリアのアレッポで土曜日に政府軍が毒ガスを使い、女性1人と子供2人が死亡したと主張しました。

 目撃者はガス弾2発が政府軍のヘリコプターから投下されたと言ったと、団体の代表、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdelrahman)は言いました。負傷者が運ばれたアフリン(Afrin)の医師は、犠牲者は幻覚を見て、嘔吐し、粘液過剰、目に痛みを感じていると言いました。報告は独自に確認されていません。

 この報告はイギリス軍の科学者が、化学兵器がシリア内戦で使用された法医学的証拠を発見したあとになされました。ダマスカス近くの地域から採取され、イギリスへ密かに運ばれたとされる土壌サンプルは、ある種類の化学兵器が使われた証拠を提供したと、国防筋が言いました。試験はポートダウンにある国防省の化学生物研究財団で行われました。

 木曜日に国連の外交官たちは、詳細は述べないものの、西欧諸国は化学兵器がシリア内戦で少なくとも1回使われたという確固とした証拠を持っていると言いました。イギリス外交団はこの兵器が政権軍と反政府軍のどちらかが使った物かも、広範に使われているかも特定できませんでした。

 身元を明らかにしていない情報筋は「強力な暴動鎮圧剤に過ぎないという報告がいくつかありましたが、この場合は違います。サリン剤だと言い切れないものの、何か他のものです」と言いました。国防省はコメントしませんでした。

 これはシリアの外務省が国連の化学兵器調査団を受け入れないと言ったあとに起こりました。


 記事は一部だけを紹介しました。

 何かの証拠が出たようですが、詳細は不明です。なので、今の段階で何かを言うべきではないのでしょうが、シリア政府が国連の調査団を拒否したことから、状況証拠はシリア政府に不利になりつつあると言えます。

 記事に掲載されているビデオ映像が示す被害者は、化学兵器の影響かも知れない症状を示しています。

 もっと詳細が報じられることを期待します。


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