イランがシリア政府への支援を増加中

2013.4.1


 alarabiya.netによれば、タンザニアの国旗を掲げて、イラン製の武器を積んだ貨物船が、スエズ運河を渡りました。

 情報筋は「この船がイランからシリア政府に与えられる8,500トンの武器とミサイルを運んでいると言いました。「船は貨物を降ろすシリアの港で燃料補給のために停泊します」。情報筋は、船はシリア人が所有するものと言いましたが、誰かについては言及しませんでした。船はレバノンで登録され、シリア人とイラン人が支援するヒズボラと関連がありました。

 イランがアサド政権に軍事的支援をしてきたことは様々なメディアが報じてきました。ある西欧の当局者は、今月初めに、イラクとトルコ、レバノンを含むその他のルートを使って、国連の武器禁輸に違反して、イランの武器がシリアに送られ続けていると言いました。イラクとトルコの当局者はこの批判を否定しました。

 情報筋はイランのアサド政権への支援増加は、シリア内戦が新しい段階に入ったことを示唆します。アサド政権への関与を倍増させ、孤立を深める政府に重要な生命線を与えることで、イランが戦場の行き詰まりを打開するかも知れません。

 イランの武器はシーア派武装勢力のヒズボラへ流れ、それは増加する紛争の派閥的性質を強調すると、ある外交官は言います。このグループはシリア国内でシリア軍への支援活動を増やしています。


 シリアは北部だけが海に面しており、武器はこの付近の港に陸揚げされる予定です。しかし、ここからダマスカスへ武器を運ぶのは難しくなっています。道路が反政府派と政府軍の戦闘が続く、ホムスを通ってダマスカスへ向かうからです。反政府派が北部を完全に掌握すると、このルートでの武器入手はいよいよ難しくなります。

 よって、レバノンに運んでからシリアに持ち込むことになり、それを防ごうとする反政府派が、レバノン領内で活動を活発化させる可能性があります。ヒズボラ自体はそれほど大きな力にならなくても、そういう面での紛争の激化を予測します。


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