シリア反政府派がアラブ連盟の一員へ

2013.3.27

 BBCによれば、アラブ連盟の会議に、先日、シリア反政府派の指導者を辞任すると言ったアーメド・モアズ・アル・カティブ氏(Ahmed Moaz al-Khatib)ら代表団が出席しました。

 アラブ連盟は、シリアの反政府派グループに武器を提供するために、加盟国として承認しました。会議の決議は、この会議が「シリア国民と自由シリア軍の抵抗を支援するために、軍事を含んだ、あらゆる形の自己防衛を提供するためにすべての国権」を容認すると言いました。

 シリア国営メディアはダマスカス北部のルクン・アル・ディン地区(Rukn al-Din district)で自動車を使った自爆攻撃で3人が殺され、数人が負傷したと報じました。砲弾も首都中心部に落下しました。ホムスでは、2週間の戦闘のあとで、政府軍が激戦が行われていたババ・アミル(Baba Amr)を奪還したと報じられました。ホムス郊外のアベル村(Abel)で、少なくとも13人の焼けた死体が発見されたと、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は言いました。

 火曜日、シリアの化学兵器使用の調査団をスウェーデンの科学者、エイク・シェルストーム(Ake Sellstrom)が指揮すると潘基文国連事務総長は言いました。

 BBCのジム・ミュアー記者(Jim Muir)は、ドーハで行われたアラブ連盟の会合に出席したことで、反政府派は大きな外交上の勝利を得たと言いました。カティブ氏は、国家連合の副大統領、ジョージ・サブラ(George Sabra)とスヒア・アターシー(Suheir Atassi)、暫定首相ガッサーン・ヒットウ(Ghassan Hitto)と共に参加しました。シリアの国旗は、バース党とアサド家が権力に着く前の、緑、白、黒の旧シリア共和国の旗へ置き換えられ増した。ダマスカスはアラブ連盟が座席を「盗賊と凶悪犯」に引き渡したと非難しました。

 スピーチの中で、カティブ氏は、シリア国民を防衛し、難民の帰国を促すように、ペイトリオットミサイル網をシリア北部に設置するよう、ジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)に依頼したと言いました。彼はこの問題についてNATO軍からも回答を待っていると言いました。

 カティブ氏は日曜日に辞任を発表しましたが、同盟者はこれを拒絶しました。彼はレッドラインに達したら辞任すると約束しました。レッドラインが何かは言いませんでしたが、彼は世界がシリア国民を十分に保護できなかったと非難しました。


 記事は一部を紹介しました。

 外堀はどんどん埋められていきます。外交上の進展、戦況の進展は、アサド政権を追い詰めています。ババ・アミルが奪還されたことは心配ですが、どう見ても、アサド政権に未来はありません。

 防衛ミサイルで、シリア北部に難民の避難所を設けるアイデアは以前から言われていました。いまなら、トルコも時期尚早とは言わないでしょう。そろそろ、そうした準備が行われるべき時です。

 このまま行くと、アサド一家は、政府軍内に寝返る者が出て、拘束されてしまうのではないかと思います。高官までが反政府側へ転じ、士気も低下している政府軍には起こり得ることです。


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