シリア政府中枢建物で爆弾事件

2013.11.18


 BBCによれば、ダマスカス近郊のシリア政府施設で爆弾事件があり、31人が殺されたと、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は報じました。

 死者の中には4人の将官が含まれていました。爆薬は地階に置かれたとみられ、これは反政府派戦闘員が警備を突破して、建物に侵入できたことを意味します。国営メディアや政府当局からはコメントがありません。

 alarabiya.netによれば、数日前にシリアで負傷したヒズボラの上級指揮官、アリ・シャビーブ(Ali Shabeeb 別名アブ・トラブ・アル・ルイス(Abu Trab al-Rweis))が土曜日に死亡したと、ヒズボラのウェブサイトが報じました。死亡した場所と時期については言及がありませんでした。


 記事は一部を紹介しました。

 爆弾事件は短くしか報じられていませんが、非常に重要だと思われます。政府中枢に反政府派が侵入して、爆弾を仕掛けたのです。それも、地下の、軍高官が集まる場所ですから、作戦室のような重要施設が狙われた可能性が高いと考えられます。シリア政府が沈黙しているのがその証拠です。いつもなら、テロリストの攻撃と宣伝材料にするのをやらないわけですから、事態が深刻なのは間違いがありません。さらに詳細が分かることを願います。


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