シリアの外務大臣が国家的対話を要請

2013.1.10


 alarabiya.netによれば、シリアのオムラン・アル・ゾビ外務大臣(Foreign Minister Omran al-Zo'bi )は、反体制派に無条件の対話を要請しました。

 ゾビ外務大臣は反政府軍に、彼が「国家的対話」と呼ぶものに参加するように要請し、特別委員会が国家的対話の発端を促進するための政治勢力と人物と連絡を取りはじめると言いました。

 しかし、地域調整委員会は、暴力と流血がなくなるまでは、いかなる対話もあり得ないとして、外務大臣の要請を拒絶しました。このコメントは、外国人に導かれた殺人者やテロリストを除いた反政府派と、紛争を終わらせるための対話を持つという日曜日のアサド大統領(President Bashar al-Assad)の提案を繰り返しました。

 カイロに拠点を持つ、国際的に認められたシリア国家評議会(The Syrian National Coalition)は、即座にアサド大統領の提案を拒絶しました。国内にある反政府グループ「民主的変革のための国家調整機関(the National Coordination Body for Democratic Change)」も、提案を拒否しました。

 火曜日、イデリブ州で、シリア政府により、少なくとも70人が処刑されました。イデリブ州では、反政府軍が、アル・ヌスラ戦線(Al-Nusra Front)とアーラー・アル・シャム(Ahrar al-Sham)が包囲しているタフタナズ空軍基地へ向かう(the Taftanaz military airbase)ヘリコプターを撃墜しました。軍は依然としてイデリブ市の拠点を維持していますが、州の大半は反政府軍のものです。

 シリア東部では、近くで戦闘が起きているとき、民間の輸送機がデリゾール軍用空港へ着陸する時に攻撃されたと言いました。人権活動家は、それが基地を防衛する包囲された政府軍に軍用品を運んでいたと思うと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 いまさら、こんな提案をしても誰も乗ってこないことは明白です。武力紛争になる前、こうした対話を望んだ人たちをアサド政権は捕らえて処刑しました。いまさら「話せば分かる」は通用しません。アサド一族が退陣しない限り、反政府派は攻撃の手を緩めないのです。

 もう1つ、この記事にはイデリブ州の大半が反政府派に落ちていることを確認しています。イドリブ市は幹線道路から少し外れてはいるものの、ここを陥落させれば、横から移動を邪魔されず、南北間の行き来ができるようになります。できるだけ早くに陥落させたい場所なのです。


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