パネッタ長官が大使殺害はテロ攻撃と発言

2012.9.28


 military.comによれば、木曜日、レオン・パネッタ国防長官(Defense Secretary Leon Panetta)は、現在彼がリビアの米大使殺害を、自然発生のデモが暴力に転じたのではなく、テロ攻撃と見ていると言いました。

 「それはテロ攻撃でした」とパネッタ長官は言いました。統合参謀本部議長マーティン・デンプシー陸軍大将(Army Gen. Martin Dempsey)は、テログループが米国産のイスラム教を侮辱するビデオへの反応した活動だった可能性を示す一連の情報があったと言いました。「しかし、特別なものではなく、領事館への脅威とは思わなかった」とデンプシー大将は言いました。デンプシーとパネッタはどのテログループが犯行を犯したのかを説明せず、調査員が事件を調査中だとしか言いませんでした。結論に達するのになぜ時間がかかったのかと尋ねられ、パネッタ長官はすべての証拠を見直し、攻撃がどう行われたかについて評価する必要があったと言いました。


 多分、テロ攻撃の可能性を示す証拠もあって、それを確認するための調査が続いている状態なのだと思います。パネッタ長官もデンプシー大将も口が重いのは、そのためです。もし、テロ攻撃だったという確実な情報があったら、すでにどの組織が関わったかくらいは口にしています。刑事裁判と違い、テロリストに対しては、厳密な証拠の立証は求められません。「間違っていたとしても、誰が文句を言う?」という意識がテロ対策の当局者たちにはあります。

 外交施設へのテロ計画が事前に判明することは珍しくなく、それが事実ではなかったことが分かることも珍しくありません。2人が口にしているのは、領事館に対するごく経度のテロ情報があったということだけです。この発言は米国民へのリップサービスみたいなものだと思います。

 CIA長官と統合参謀本部議長の発言だから信憑性があると考えるようでは、軍事通とは言えません。 さらに明確な根拠が示されない限り私はテロ攻撃と信じるつもりはありません。


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