タリバン高官が米軍駐留を容認?

2012.9.12


 military.comによれば、一部のタリバン高官は米軍が長期間アフガニスタンに駐留することを容認すると、まだ未公開の報告書は示唆しました。

 武装勢力たちは停戦交渉に応じ、自分たちをアルカイダから切り離す用意があると、イギリスのガーディアン紙は月曜日に報じました。王立統合防衛・安全保障研究所の報告書は匿名のタリバンのメンバー4人とのインタビューに基づいています。インタビューされた者の一人はタリバン指導者、ムラー・ムハメッド・オマル(Mullah Mohammad Omar)に非常に近い者とされます。ほかの者は元ムジャヘディン指揮官、タリバンの主導的交渉人、豊富な経験を持つアフガン人調停者です。武装勢力は、汚職と政府が公正な選挙を行わないという確信から、アフガン政府とは交渉をしたがらないと言いました。

 「我々はこれがタリバンのメンバーの4人中3人が停戦に賛成した、ある種の世論調査だとは言いません」と、報告書の共著者、マイケル・センプル(Michael Semple)は言いました。「しかし、ここで見た運動の一部は軍事的勝利の見通しはなく、停戦に意味があると考えています。これは公式筋ではなく、むしろタリバンの見解の外れです。まだ主流ではありません」。

 インタビューを受けたある者は、他国を攻撃したり、アフガンの政治に干渉しない限り、米軍は5カ所の主要な基地からアルカイダを攻撃できると言いました。タリバン指導者はアルカイダとの協力に深い後悔しており、元同盟者を追跡することに協力できると示唆しました。


 もう少し情報が出てこないことには、この記事を評価することはできないでしょう。どこの国でも元政治家などは気楽な発言をするものです。この中で注目してよいのは、オマルに近いとされる者で、それ以外の者の発言は聞くだけ無意味と思いました。

 それに、この記事では誰がどういう発言をしたのかを書いておらず、それは報告書を読まないと分からないでしょう。現段階ではこの報告書を評価できません。



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