アフガン軍内での殺人が急増

2012.8.27


 military.comによれば、アフガニスタン軍兵士が同軍兵士を殺す事件が増えています。

 アフガン人の兵士や警察官は35件の事件で同軍53人を殺し、22人を負傷させました。今年、アフガン兵に殺害されたNATO軍兵士は少なくとも40人です。自軍による攻撃は「green-on-green」と呼ばれていますが、どちらも「insider」による攻撃に分類されており、過去2年よりも大きく上昇しました。当局は欧米軍への攻撃の多くは個人的な対立が原因で、アフガン人同士の殺害の多くはタリバンの浸透にまったく脆弱であるためだとしています。


 気になる話しです。タリバンのアフガン軍への浸透は以前から言われていました。入隊して適当なところで兵士を殺して逃げるサボタージュ戦術です。米兵への攻撃は、米兵がアフガン人を尊重せず、恨みを買うのが主な原因でしょう。イラクでも繰り返されたことです。同じことが延々と繰り返されているのに、アメリカでは大した問題視されません。メディアも大きくは取り上げません。自分たちは有効な人間で、悪いのはアフガン人だという意識しか読者や視聴者に受けないからです。世界中に戦争という社会現象に対する無関心と無知が蔓延しているのです。当サイトが訴えているのは、正にそのことです。



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